【おうちBarとショートフィルム】第2回・ロゼワインと『ローラとの夜』～一夜の魔法を”アペロ”とともに～

今月のピックアップ作品は『ローラとの夜 / All cats are pink in the dark』

『ローラとの夜 / All cats are pink in the dark』
（フランス/約20分）
【あらすじ】
17歳のアリスは、自分の身体に違和感を覚えている。インターンシップのための重要な面接の前日、普段だぶだぶの服を着ている彼女は、母親から女性らしいタイトなスーツを着るように勧められて反抗してしまう。そんな時、彼女はローラに出会う。
仏原題：「La Nuit, tous les chats sont roses」

■ienomi styleコメント
まるで一夜の魔法を閉じ込めたような20分！
あの出来事がなかったら、あの人と出会わなかったら、今の自分とは全く違う自分になっていたかも…と、ふと主人公と我が身を重ねてみたりしました。
そして、そういう劇的な「スイッチ」は一本の映画だってこともあり得るわけで…。この物語自体がそんな作用をもっている気がしました。

作品に合うお酒：ロゼのスパークリングワイン

英語タイトルの「All cats are pink in the dark」は「All cats are grey in the dark（見た目は関係ない）」という英語のことわざをもじったもの。そんな洒落たタイトルにちなんで何かピンク色のお酒を…ということで、ロゼのスパークリングワインを選んでみました。

最近のスーパーやコンビニでは、飲み切りサイズの缶ワインが充実していて、短編映画を観ながらサクッと飲むのには打ってつけ。スパークリングワインをボトルで買うと飲み残したときに困りますが、飲み切りサイズだとその心配もいりません。

しかもロゼワインは赤と白のいいとこ取りという感じで、肉料理にも魚料理にも合わせやすく、いろんなおつまみと一緒に楽しめるんです。そういったロゼの包容力も、主人公を優しく導くローラの人物像にリンクしている気がします。

ロゼスパークリングワインに合わせたいおつまみ：サバマスタードとトマトのオーブン焼き

今夜は家に帰ってショートフィルムを観ながらワインを飲むぞ！と思ったとき、美味しいうえに簡単にできるおつまみがあれば嬉しいですよね。そんなときはフランスの習慣「アペロ（夕食前のちょっと一杯）」のおつまみをヒントにするのがおすすめです。

この「サバマスタードとトマトのオーブン焼き」もアペロで定番のおつまみをアレンジしたものです。作り方はボウルでサバ缶とトマトをたっぷりのディジョンマスタードとハーブミックスで和えて、オーブントースターで焼くだけ。たったそれだけなのに、気づけばワインがなくなってしまう罪な美味しさ！　ロゼはもちろん、白ワインにも合います。

少ない材料で10分あれば作れるので、ぜひ一度お試しください。