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チャールズはタイムトラベルを信じる少年、いつか未来の自分と話すことを夢見ている。そんな彼の前に不思議な男が現れた。一体彼はどうする?
【解説】
アメリカのコメディ短編映画祭でも受賞している本作は、とあるダイナーが舞台のワンシチュエーションドラマだ。物語はSloane Siegelと子役のTom Martinの掛け合いによってテンポよく進んでいく。終盤に近づくにつれ、二人の会話は「後悔しない生き方って?」という問いを中心に展開されるようになるが、それはこの映画をみている鑑賞者への問いかけだ。「もし昔の自分に出会ったら何を伝えたいだろう」–そんなことを考えさせられる。
度々使われる顔のアップ、スローモーション、左右対称の構図。さらには、部屋の内装と小道具の色味のマッチングなど、無駄がない画作りが心地よい。そして監督自らが制作した音楽と合わさった「お洒落さ」にも注目である。監督のポケットマネーとクラウドファンディングで製作された本作だが、低予算とは思えない見ごたえのある作品だ。
Ezra Godden
ロンドン生まれ、俳優、脚本家、監督として活躍。本作品は初めて脚本と監督だけでなく、音楽も制作した。