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【あらすじ】
地味な家庭で育ったダニは、母親と脳性小児まひを抱えるハビエルと暮らす。ハビエルは民間図書館でインターンをしているが、些細なことから家族の一日のリズムが崩れ始める。
【監督コメント】
『お静かに』は実話を元にしたショートフィルムです。脳性まひを持つ助演のハビエルは僕の双子の弟です。もともとこの物語は大学3年生のときの制作実習で誕生しました。親密な実生活に映像の焦点を絞って表現しようと心がけ、3日間の撮影、低予算の中行われました。
ありふれた住宅地を舞台に淡々と行われる出来事を、映像を通してドラマティックに描く映画を目指しました。ダルデンヌ兄弟やケン・ローチ監督の作品からイメージを広げました。『お静かに』がみなさんの心に残るような作品になっていたら幸いです。
この度は、SSFF & ASIA でノミネーション、さらにはオーディエンスアワードを受賞させていただきありがとうございます。監督として、この映画の製作に携わったチームの皆にこの賞を捧げたいです。彼らがこの物語を大きく変身させてくれました。また、多大なる影響を与えてくれ、支えてくれたこと家族、特に、弟のハビエルにも感謝しています。このショートフィルムは僕たち家族のように障害と隣り合わせに生き、日々起こる問題に対して普段から声に出せないでいる家族に向けて作られました。そんな僕たちの声を世界の舞台で伝える機会ができてとても嬉しく思います。
【レビュー】
・「お静かに」の意味がグッとくるな…何気ない生活の一場面で障害を持つ人とその家族が直面するつまずき、そしてそれに対して社会的に強いられる「お静かに」。
・胸打たれた。兄弟の絆に感動。
(※国内最大級の映画レビューサービス・Filmarks(フィルマークス)よりレビューを引用)
Carlos Villafaina
Universidad Autónoma of Barcelonaにて犯罪学を学び、現在は方向転換しESCASにてシネマ学を学び、演出を専攻している。数々の映像作品の脚本や監督、コラボレーションの経験を積み、大学の制作課題として『Silencio por Favor』(2017)を監督した。その他にも16ミリで撮影された『Raïm』は過去の作品の中で最も注目を集める。