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THEATER
May. 06, 2026 PRIZE

君の顔をまだ覚えているうちに/I am afraid to forget your face【ドラマ /14分】 2020年カンヌ映画祭パルムドール受賞 82日間の沈黙、最期に一度、君の顔に触れるまで—

Story

82日間の別離の末、愛する人との再会を果たすため、アダムは険しい道のりへと旅立つ。たとえどんな困難が待ち受けていようとも、その想いだけを支えに前へ進む――愛と記憶、そして再会を信じるひとりの男の物語。
2020年にエジプト人監督として初めてカンヌ国際映画祭の短編部門でパルム・ドールを受賞した本作。
監督は「観客の想像力は、提示された映像よりも常に強い」と述べており、二人が離れていた理由が「エジプト社会の偏見」によるものか、あるいは「パンデミックによる隔離」のようなものか、解釈を観客に委ねています。映画評論家の多くは、この作品を「若者の感情を許容しない社会秩序や家庭内の抑圧」に対する痛烈な批判として捉えています。
映画は「共有される言語」サメ・アラ監督は「映画は私たち全員が共有する言語である」と語っています。言葉が通じなくても、映像や構図、リズムを通じて感情やメッセージを伝えることができる映画の普遍的な力を信じています。
4:3のアスペクト比を採用し、主人公が周囲の人々や社会的なコントロールに「閉じ込められている」感覚を表現したという本作。画面内にできるだけ多くの人を詰め込むことで、常に誰かに見られているような圧迫感や社会的な監視の目を視覚的に演出しています。特にバスのシーンや葬儀のシーンでこの意図が強く反映されています。
彼の作品は、非常に細部まで計算された対称的な構図が特徴です。
写真を趣味としている彼は、映画の中でも「静止画」のような表現が感じられます。観客に情報を急いで与えるのではなく、じっくりと時間をかけて観察してもらう「瞑想的な体験」としての映画を目指していると、監督は説明しています。退屈にさせない程度に、観察のための「リズム」を見つけることを重視しているのだそうです。

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Director

Sameh Alaa
カイロ大学でドイツ文学を学んだ後、プラハのFAMUやパリのEICAR映画学校で映画制作を修得。2017年の短編『Fifteen』がトロント国際映画祭で上映され注目を集める。2020年、短編『I Am Afraid To Forget Your Face』でエジプト人監督として史上初のカンヌ国際映画祭短編パルム・ドールを受賞。現在はカイロとブリュッセルを拠点に、長編デビュー作の開発を進めている。

Info

製作国:エジプト
ジャンル:ドラマ
製作年:2020
上映時間:約14分
配信期間:2026/5/6~8/6
受賞歴:
● 第73回 カンヌ国際映画祭 (2020)
短編パルム・ドール (Palme d’Or – Short Film):受賞

●モスクワ国際映画祭 (2021)
最優秀短編映画賞 (Best Short Film):受賞

●エル・グーナ映画祭 (2020)
最優秀アラブ短編映画賞 (Star for Best Arab Short Film):受賞

●香港国際映画祭 (2021)
短編部門 ゴールデン・ファイアバード賞 (Golden Firebird Award):受賞

●イズミル国際短編映画祭 (2020)
最優秀国際短編映画賞 (Best International Short Film):受賞

●ロンドン・フィルム・ウィーク: 審査員賞
●ベイルート・ショーツ: 最優秀監督賞
●ナミュール国際フランコフォニー映画祭 (FIFF Namur): 審査員特別賞

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