配信期間が終了しました
【あらすじ】
ベルリン在住のワーナー老人は妻の死後、公有地に黙々と壁をつくり始める。近隣の住民は必死に彼を止めようとするが、中には協力しようとする者も出てきて、ついには警察沙汰になってしまう。ワーナー氏はなぜ壁をつくるのか?
【監督コメント】
本作は「もし、ベルリンの壁を再建しようとしている人がいたら?」という発想から始まりました。
そして、1人の人間が社会の大勢の流れに逆い、誰もが反対する壁を再建するというアイデアを気に入りました。
わたしは「常識とは何なのか」という問いを立てました。つまり、集団の意見は、時により事実に基づかず論理的ではないままに形成されることを意味します。事実の代わりに、人々はしばしば自分たちのすでに形成された意見を目の前のことに投影します。
これが『ベルリンの壁』を描いた経緯です。
Paul Cotter
イギリス出身の映画監督で、テレビ番組や広告の制作、演劇の演出等も幅広く手掛けている。マンチェスター大学で地理学を専攻した後、南イリノイ大学で映画と写真を学ぶ。