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COLUMN
May. 13, 2024

映画で旅する、café de cinéma vol.4

映画で旅する、café de cinéma 第4弾。

今回は場所ではなく、その「旅」の過程
2006年のアメリカ映画『リトル・ミス・サンシャイン』
黄色いフォルクスワーゲンT2マイクロバスが印象的な、あの映画です!

でもその前に、簡単な自己紹介。
都内を中心に全国各地で上映会を開催している、「旅する映画館 café de cinéma」主宰のちゃっぴーです。

以前こちら(ブリリア ショートショートシアター オンライン)で、「上映会の作り方」 というコラムを書かせていただいていました。

今年(2024年)からは、「映画で旅する」と題して、行ったことはないけれど(笑)、映画を観て、通じて、その国、その土地、その場所に行った気分を味わっちゃおう、というコラム書き始めています!

アカデミー賞受賞作品、『リトル・ミス・サンシャイン』

崩壊寸前の一家がが、末娘の美少女コンテスト決勝大会出場のため、オンボロワーゲン家族総出でニューメキシコ州からカリフォルニア州まで、1000キロ以上の旅に出る!

© 2006 TWENTIETH CENTURY FOX

本作は2006年のサンダンス映画際でプレミア上映され、各映画会社の争奪戦となり、その契約金が映画祭史上最も高額なものの1つとなったことでも話題に!結果アカデミー賞では4部門ノミネートされ、脚本賞と助演男優賞を受賞。その他各国各地の映画際でも高評価を得た作品です

黄色いバスは行く、愛と希望を乗せて
田舎町アリゾナに住む、ちょっとおデブちゃんな少女オリーブ。ひょんなことから全米美少女コンテストで地区代表に選ばれ、一家は決戦の地カリフォルニアを目指すことに。人生の勝ち組になることに没頭する父、ニーチェに倣って信念で沈黙を貫く兄、ゲイで自殺未遂の叔父、ヘロイン吸引が原因で老人ホームを追い出された不良ジジイ、そして家族をまとめようと奮闘する母。そんな落ちこぼれ家族の旅が始まった・・・!

レトロな雰囲気が人気のフォルクスワーゲンバス

前回同表本作も車で旅をします!
今回は黄色いボディカラーのフォルクスワーゲンT2マイクロバス。公開当時はそこまででもなかったですが、今ではアウトドア人気でこのT2と初期のT1は、中古市場でも人気の車種の一つとか。レトロな雰囲気がキャンピングカースタイルのキャンパーなどに人気のようですね!!
※US公開前日に行われたスクリーニングでは、フォルクスワーゲンバスの所有者を招待したものがあった模様。結果60台以上が出席?!したんだとか

© 2006 TWENTIETH CENTURY FOX

でもこの映画は、そんなありがたい車!?ではありません!
オンボロ車でクラッチは壊れ、家族でおし掛け。
さらに車のせいではないけれど、この落ちこぼれ家族はそれぞれが一癖二癖あり、行く先々で自己中心的にトラブルと感情をむき出しに。同じ車(空間)にいるからこそ、いろんな感情は伝染します(これは旅行でもよくあること!)
今作では名所が出てくるわけでもないですが、目的地まで行くロングドライブ、それが旅行で、家族だったり、仲間だったり、そう言う旅の面白さと困難さが、ありますよね。

トラブルだらけの旅・・・バラバラだった家族の心がひとつになる

映画は個性的な家族ゆえのトラブルや喧嘩が巻き起こりますが、そのトラブルすら、振り返るといい思い出に。実際、最終的にはみんなで力を合わせて、頑張っちゃったりするんですから!
それにしても、この家族、割と自己中なのかと思いきや、いざという時はさすが家族!団結して解決していきます。まあその過程がトラブルだらけなんですけど。。。

とにかく観ていて、ブラックな笑いがたくさん。それでも清々しく、まさに晴天のもと走る黄色いマイクロバスさながらの、カラッとした気持ちのいい旅を届けてくれます!

© 2006 TWENTIETH CENTURY FOX

劇中でアラン・アーキン演じるおじいちゃんが、孫娘のオリーヴに言うセリフ
「負け犬の意味を知ってるか?負けるのが怖くて挑戦しない奴らのことだ」

そう、挑戦しよう

© 2006 TWENTIETH CENTURY FOX

〜旅する映画館の紹介〜

「⽇常の延⻑線上にある映画(館)」をテーマに、映画を楽しみ語らうサロン的な雰囲気と場所を⽬指す。
主に10名程度の⼩規模で気軽な上映会に加え、映画だけでなく、映画に合わせたゴハンも楽しむ企画から刺繍ワークショップ、ミュージシャン、焚き火とのコラボなど+αの“体験”を加えた上映会、100人超の野外上映など年間で100回以上の上映会を各地開催中

<イベント告知>
5月の上映情報
・5月8日(水)20:00上映開始
 ヱビスキネマ vol.161 『草間彌生∞INFINITY』
 @ビストロダルブル恵比寿店(渋谷区・恵比寿)
 https://note.com/cafedecinema/n/n4491e12f0b40

・5月11日(土)19:30開場20:00開始
 オコゼシネマ vol.25/café de cinéma with ブリリア ショートショートシアター オンライン
 @Bar OKOZE(目黒区・不動前)

・5月14日(火)20:00上映開始
 ゆるいえいがかん vol.83 『コンビニ・ウォーズ バイトJK VS ミニナチ軍団』
 @yurucafe(豊島区雑司ヶ谷)
 https://note.com/cafedecinema/n/n3cb1a6f66201

・5月16日(木)20:00上映開始
 サロン de シネマ vol.51 予告編で盛り上がろう!
  @オンライン or @yurucafe(豊島区雑司ヶ谷)

・5月18~19日(土日)
  camp de cinema / Forest Screen vol.6『海賊じいちゃんの贈りもの』
 @ LOTUS DECK CAMP RESORT(群馬県北軽井沢)
 https://note.com/cafedecinema/n/n392d1723e238

・5月20日(月)20:00上映開始
 ナワシロシネマ vol.25『禁じられた遊び』新吹替版
 @ナワシロスタンド(世田谷区下北沢)

・5月22日(水)20:00上映開始
 ヱビスキネマ vol.162 『Tomorrow パーマネントライフを探して』
 @ビストロダルブル恵比寿店(渋谷区・恵比寿)
 https://note.com/cafedecinema/n/n4491e12f0b40

『リトル・ミス・サンシャイン』

【あらすじ】
第79回アカデミー賞(R)助演男優賞・脚本賞を受賞!!黄色いオンボロ車に乗り、落ちこぼれ家族の奇妙でハートフルなロードムービー!田舎町アリゾナに住む少女オリーブ。なんともブサイクでおデブちゃんな彼女が、全米美少女コンテストでひょんなことから地区代表に選ばれた。オリーブ一家は黄色のオンボロ車に乗り、決戦の地カリフォルニアを目指すことに。人生の勝ち組になることだけに没頭する父親、ニーチェに倣って信念で沈黙を貫く兄、ゲイで自殺未遂の叔父、ヘロイン吸引が原因で老人ホームを追い出された不良ジジイ、そしてバラバラ家族をまとめようと奮闘する母親。そんな落ちこぼれ家族の、奇妙でハートフルな旅が始まった・・・!

https://www.20thcenturystudios.jp/movies/little-miss-sunshine
© 2006 TWENTIETH CENTURY FOX

Writer:旅する映画館 café de cinéma主宰 ちゃっぴー

映画に憧れ、映画に携わることを夢見ながらさまざまな仕事を渡り歩くうちに、黎明期のVODビジネスに携わり、映画業界の端っこに飛び込む。VODビジネスに携わって20年という、たぶんVOD業界でもかなりの古株なんじゃないかな?と思いながら日々を過ごしています。やっぱり映画はスクリーンで観たい!という気持ちと、観たい映画がすぐ映画館のスケジュールから消えていくのが悔しくて、自ら上映会をはじめ、結果として年間100回以上の上映会を開催している。

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