2月16日(金)、東京・八重洲のBrillia Loungeにて、「ブリリア ショートショート シアター オンライン 開設記念イベント~鈴木伸之・LiLiCo・別所哲也が語るシネマチックなライフスタイル~」が開催されました。
トークゲストとして劇団EXILEの鈴木伸之さん、映画コメンテーターのLiLiCoさん、俳優で国際短編映画祭「SSFF & ASIA」代表の別所哲也が登壇。抽選で選ばれた約50人のユーザーの皆さんの前でシネマチックなライフスタイルについて語りました。
このイベントの模様を前半と後半の2回に分けてお届けします。(※後半は3/3土曜日にUP予定)
司会
このオンラインシアターですが、ライフスタイルをテーマにしているんですね。そこでファッションやインテリアなど、生活にまつわるものでこの映画から影響されたものはありますか?
LiLiCo
5時間話せますね。子供のころは『グリース』っていうジョン・トラヴォルタとオリビア・ニュートン・ジョンの学園物で歌と踊りがいっぱいある作品の中で、オリビア・ニュートン・ジョンがまじめに勉強しているときはモテないけれど、パーマかけてライダースを着て口紅つけると急にモテるようになったみたいな、女は赤い口紅に黒い服みたいな。それは8歳のときでしたね。
別所
映画×ファッションだね。
LiLiCo
男性に対する態度とかもね、今でも失敗してますけれど(笑)あと、分かりやすいところでは『プラダを着た悪魔』だったら仕事でトップに立つには、とか。主人公でなくてメリル・ストリープのほうに共感したり。映画は人生に役立つヒントを与えてくれる娯楽だと思っているんですね。どんなにおかしなコメディでもホラーでもなにか役立つものはあると思うんですよ、ここからお化けが出てくるとかね(笑)ちょっとしたことでも人生は明るくなっていくので、今のLiLiCoは映画で作り上げられているようなものですね。『歓びを歌にのせて』は私にとってベストワンの長編の中でも人生は地球上で言ったら一瞬ですしね。
別所
リアルな体験とは違うんだけど、シネマチックな体験、自分にはできない経験なんだけれどその人になったような経験ができたり、自分にとってあこがれの人が出てきて、そのひとを通して新しい体験ができたりね。
LiLiCo
映画を観て夢を持つこともあると思うし、映画を観てその場所に行ってみたいということが夢になりますよね。
司会
鈴木さんは何かありますか?
鈴木
僕は邦画の『GO』という作品があって、途中で窪塚洋介さんと柴咲コウさんが白線の上を歩くシーンがあるんですけれど、それがめちゃくちゃ素敵で。帰りに僕も歩いてみたりして。
LiLiCo
みんなも一緒に歩きたいよねー。
鈴木
そんな何気ない日常の一面を映画は上手に切り取るので、自分もやってみたいなとかいう思いにさせられますね。
司会
別所さんはどうですか?
別所
僕もお二人が言っていた通り映画の体験で自分の意志が変わる、クラシックな映画で言えばジェームス・ディーンの白いTシャツと黒いジーンズ、トム・クルーズのライダースジャケットといったファッションに惹かれるし、旅先では映画のロケしたワンシーンに行ってみたいとか。そこにオードリー・ヘップバーンいますけれど、『ローマの休日』を観ればイタリアに行って、実際に残っていますから、そういうところに行ってみたい。
LiLiCo
真実の口に行ったら絶対にやりますよね(笑)
別所
ライフスタイルと旅はつながるし、ライフスタイルといえば映画で見つけた小物を生活の一部に組み込んだりできますよね。
司会
ありがとうございます。バレンタインデーがありましたが、ホワイトデーもすぐということで、大切な人と過ごす季節に合う映画などはありますか?
LiLiCo
オンラインで一緒に携帯で観るのって一番素敵じゃない?
別所
ちょっと近くでね。
LiLiCo
何時間も長いわけじゃないからね。
鈴木
僕も素敵だと思います。
別所
全会一致です!
司会
あえて小さな画面で見るからいいということですね。
LiLiCo
だってくっつきたいじゃん好きな人と。
別所
すごい願望がLiLiCoさんの顔に(笑)
LiLiCo
でもすごいチョコレートもらったんじゃないの?よく聞くじゃないトラックに、みたいな(笑)
鈴木
この間、写真集を出させて頂いて、東京・大阪・名古屋で直接お渡し会をさせて頂いたんですけれど、ちょうどバレンタインデーが近くてたくさんチョコ頂いたんですよ。500個ぐらい頂きましたね。
別所
嬉しいでしょ?
鈴木
嬉しいですね。
LiLiCo
ちょっとずつ食べてね、ニキビできちゃうから。
別所
お母さんですか(笑)
LiLiCo
いや産んでても全然おかしくない年だもの。でもホワイトデーにお返しとかどうするの?私と付き合いたいというファンはいないから(笑)私に踏まれたいとか一緒に飲みたいとかは多いけれどねえ。
鈴木
SNS上でお返しではないですけれど何かできたらなと思っています。
LiLiCo
じゃあキス顔あげてくださいね!チョコレート買うのは大変だからねえ!(笑)
鈴木
必ず何かあげたいと思います(笑)
別所
でも記念日があるっていいですよね、アニバーサリーとか。結婚記念日とか父の日、母の日、ハロウィン、クリスマス。なんでもいいんだけれどそういう節目節目で考えることってあるからね。
LiLiCo
ショートフィルムの日だってありますから、なんかやりたいのよ。何か渡すとか、そういうフィルムとか。
別所
ぜひみなさんソーシャルメディアでやってください。
司会
大切な人と一緒に観るというお話で言うと、鈴木さんはこれまでなにか思い出はありますか?
鈴木
これは僕一人で観に行ったんですけれどひとつおすすめしたい作品がありまして『あと1センチの恋』というがLINEっぽくなっている映画なんですけれど、めちゃくちゃいい作品で、それは本当に二人で観てほしいなと思いますね。
LiLiCo
それは本当に一人で観にいったの?
鈴木
一人で行きました。
LiLiCo
おかしいな(笑)
鈴木
渋谷のロフトの前の映画館で。
LiLiCo
なるほどね(笑)若い時はデートでこれ観たい!みたいなのはありましたか?
鈴木
ありました!それこそデートで『恋空』を観に行きました。
別所
え、『恋空』って最近じゃないの?
LiLiCo
私、紹介した!もしかして私の紹介を見て行ってくれたのかなあ。
鈴木
一緒に行った子が号泣してて。
司会
映画を一緒に観る中でお互いの理解を深めるということも映画の魅力ですよね。
別所
え、僕のは聞いてくれないの?(笑)
LiLiCo
哲也さん結婚しているんだから、奥さんと行きます?
別所
行きますよ。あ、でもデートには絶対にやめたほうがいい映画があります。『地獄の黙示録』フランシス・フォード・コッポラ(笑)
LiLiCo
完全版は3時間以上ありますからね~。
別所
ショートとは対極にあって、長い!長すぎる!戦争がテーマですしね。俳優になろうと思う前から何度も観ている作品なんですけれど、劇場公開しているときに当時お付き合いしている人と観に行きまして、なんで選んでしまったのか・・・。ネタバレになるんですけれど途中でワッと虎が出てくるシーンがあって、そこでワッと驚いてしまったんですよ。そうしたら当時の彼女がチッて(笑)頼りないなーという感じだったんでしょうね。絶対に忘れられないです。
LiLiCo
絶対その子飲み会とかでネタにしてますよ(笑)
別所
その時こうだったなーとか、俳優目指して観ていた映画これだったなーとか覚えてますよね。
鈴木
ありますねー。音楽聞いて思い出したりしますよね。
LiLiCo
何見たかは覚えてないけれど、そのとき何があったかは覚えてる。彼氏と一緒に行って、飲み物を持ってる彼に今何時?って聞いたら全部アソコにこぼしちゃって(笑)濡れっぱなしのままずっと観てて。その彼は20年前くらいの彼氏で、俺は映画監督になりたい、日本の映画界を変えるんだって言ってて、実は今日本アカデミー賞とってたりするんだよね(笑)
別所
アカデミー賞とった!ちょっと誰?
LiLiCo
そのあと久しぶりに会ってご飯食べたんだけれど、ショートメールで「15年ぶりにあったLiLiCoは輝いてた」っていう一文が来たの。
別所
なんかいい話でまとまっちゃったな―。
LiLiCo
たまには私もいい話するわ。いつもモテない話で見出し作ってますけどたまには私も幸せなことあります。
別所
誰だろ。でも、この誰だろうって思うこともまたいいね。
LiLiCo
エンドロールで見かけるとうれしいしね、頑張ってるなって。
司会
始まりましたBrillia SHORTSHORTS THEATER ONLINEですけれども、「こういう映画観たい」「こういう記事あったらいいな」などありますか?
LiLiCo
いっぱいありますよ。私もどっちかというとプロデューサー側なので今回のイベントのように誰かにショートフィルムを観てもらってその見どころを語ってもらうと、そのゲストのファンの方が観てくださりますよね。私、映画を好きになるきっかけってなんでもいいと思うんですよ。例えば、主人公がかっこよかったとか、誰かがいいって言ったから観たみたいになんでもいいですよね。だから誰かが広めてくれると嬉しいですよね。哲也さんと私はずっといつもそういうことをやっているので、鈴木さんみたいに俳優として活躍されている方が自分が出ていない作品でもそれをどのように観ているのかとか感想があると思います。あとはオンラインだけでなく、今日のような素敵な会場で顔を見て年に一回でも話す機会があればいいなと思いますね。
別所
そうですね。毎年LiLiCoさんとバレンタインデーの日に横浜でやってきたイベントがこのように新しく進化して、鈴木さんと一緒にできて嬉しいですよね。それがオンラインの中のライフスタイルにつながる、何か発見がある内容になっていたらいいですね。
LiLiCo
みんなの日常の中にショートフィルムがあって、みんながどこから元気とか原動力をもらってるんですか?って聞かれたときにショートフィルムからもらってますって言ってくれるといいなと思いますね。
司会
映画を選ぶ時の基準というのも変わりますよね。
鈴木
そうですね、映画館に行かなくても観られるわけなので、映画がもっと身近なものになると思います。そういうところも若い人たちにとっていいんじゃないかと思いますし、映画館でやっているような作品も流していってほしいなと思いますね。
LiLiCo
たまには大きなスクリーンでやってもいいんじゃない?まずはオンラインで観てもらって、投票してもらってその上位5本をスクリーンで上映したり。そうするともっとみんながショートフィルムを好きになってもらえるような気がしますね。
別所
そうですね。
司会
例えば鈴木さんコレクションの5本みたいなものができたら…
LiLiCo
観ちゃうよねー、みんな(笑)
司会
別所さんはどうですか?
別所
僕はもうオンラインにしたところから新たな出会いが生まれていると思っています。ショートフィルムというか映画、舞台もそうですが、エンターテイメントというものを通してみなさんと繋がるというのかな。今もオンラインで様々な特集が組まれていて、僕たちのショートショート フィルムフェスティバルだけじゃなくて他の映画祭などのことも紐解かれていますからね。Brilliaさんの勧めている住まい、居住環境での生きがいやライフスタイルのヒントみたいなものを分かち合っていければいいなと思っています。
LiLiCo
マンションのロビーで椅子を並べてみんなで観たりとか、スウェーデン人として言えば大型家具店のソファ売り場でソファを全部同じ向きに並べてみんなでプロジェクターでゆっくりショートフィルム見るとかもいいですよね。
別所
今日もホームシアター風にあつらえてみました。
LiLiCo
この感じ素敵。
別所
映画館とは違う楽しみ方、またオンラインならではの楽しみ方もあると思います。
司会
ぜひ皆さんもお友達を呼んで、新しい出会いが生まれるきっかけとして、このオンラインシアターを使っていただけたらなと思いますね。
LiLiCo
時間が短いから立ち見でもいいもんね。
鈴木
そうですね。
LiLiCo
立って人をいっぱい入れてさ、私たちみたいな大きな人が後ろに行ってね。
別所
185センチ、186センチ。
LiLiCo
私は態度がでかいんでね、2メートル30くらいある(笑)
司会
では最後の最後に、お一人ずつ映画のここがいいんだよというところをお伺いできますか?
LiLiCo
今日はいっぱい話しましたけれどね、何かしらキャッチできるものってショートフィルムに限らずあると思いますし、少しでもハッピーになれるというかその日の気分になれるように映画を選んでいただきたいです。私たちもショートショート フィルムフェスティバルがありますからね。今年20周年になりますから、みんなに映画の魅力を伝えていきたいです。
司会
鈴木さんはいかがですか?
鈴木
音楽でもそうですし、映画でもショートフィルムでもそうですし、エンターテイメントで皆さんが明るくなったり、今日も一日頑張ろうと思うようになったらいいなと思います。僕も出ている側として何かきっかけになれるようにこれからも頑張ります。
司会
ありがとうございます。では別所さん。
別所
はい、10年間横浜みなとみらいでいろんな方と繋がってきたその劇場という空間がインターネット上に生まれてまた新しい出会いと新しい創造の空間がみなさんのライフスタイルとどんどんつながって、ちょっとでも気持ちが晴れやかによりよい生活につながっていってほしいなと思います。つまるところ僕らがやっているエンターテイメントは、ひとを幸せにする、ハッピーにする、皆さんが望んでいる夢に近づけるお手伝いをすることだと勝手ながらに思っているので、この「Brillia SHORTSHORTS THEATER ONLINE」に来ていただいたみなさんのお力を借りて、また観て頂いた作品もどんどん拡散していただいて、登録していただいて、またこのようなイベントで鈴木さんをお呼びして、どんどんショートフィルムを広めていけたらなと思います。
司会
それでは鈴木さん、LiLiCoさん、別所さん本日はどうもありがとうございました。
―拍手―
LiLiCo
鈴木さん、すごいいい匂いがします。
別所
匂いかいじゃだめ。
(了)
鈴木伸之(劇団EXILE)
<span>1992年10月14日生まれ。2010年に「第3回劇団EXILEオーディション」に合格し、劇団EXILEメンバーに。同年、舞台「ろくでなしBLUES」で俳優デビュー。以降、ドラマや映画を中心に活動中。主な出演作品は、映画「桐島、部活やめるってよ」(’12)、「オオカミ少女と黒王子」(’16)、「東京喰種」(’17)、ドラマ「ルーズヴェルト・ゲーム」(’14)、大河ドラマ「花燃ゆ」(’15)、ドラマ「あなたのことはそれほど」(’17)、「HiGH&LOW」シリーズなどがある。First写真集「FACE」が現在発売中。</span>
LiLiCo(映画コメンテーター)
1970年スウェーデン・ストックホルム生まれ。18歳で来日、1989年から芸能活動スタート。 TBS「王様のブランチ」に映画コメンテーターとして出演、フジテレビ「ノンストップ!」 「魔女に言われたい夜」など、出演番組も多数。 ラジオやイベントにも出演するほか、アニメの声優やナレーション、女優などマルチに活躍する映画コメンテーター。2011年ネイルクイーン協会功労賞受賞、2013年ベストジーニスト協議会選出部門受賞などファッションにも意欲的に取り組み、バッグやジュエリーのデザイン、プロデュースも手掛ける。
別所哲也(ショートショート フィルムフェスティバル & アジア代表)
90年、日米合作映画『クライシス2050』でハリウッドデビュー。その後、映画・ドラマ・舞台・ラジオ等で幅広く活躍中。「レ・ミゼラブル」、「ミス・サイゴン」などの舞台に出演。99年より、日本発の国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル」を主宰し、文化庁長官表彰受賞。観光庁「VISIT JAPAN 大使」、映画倫理委員会委員、外務省「ジャパン・ハウス」有識者諮問会議メンバーに就任。内閣府・世界で活躍し『日本』を発信する日本人の一人に選出。第1回岩谷時子賞奨励賞受賞。第63回横浜文化賞受賞。