国際短編映画祭ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2018で、第7回観光映像大賞(観光庁長官賞)を受賞した長崎県南島原市の観光ショートフィルム『夢』。
ショートフィルムの制作にあたり、市の花であるヒマワリが咲き乱れる昨年8月に、スタッフが市内をくまなくロケハンし、数多くある市内の魅力あふれる景色や場所、イベントを選定して撮影が実施されました。
今回はそのロケ地の一部を南島原市の職員の方にご紹介いただきます。
■あらすじ
あの世へ行く前に、1日だけ過去のあの日に戻れるとしたら。
あなたはいつを選ぶだろう。誰と、過ごすだろう。そして何を伝えるだろう。あの世との境界から、あの日へ。
男は死ぬまで愛し続けた人へ想いを告げるため、ある夏の日に戻る。
原城跡は、380年前、幕末のキリシタン弾圧により天草四郎が最後まで戦った「島原・天草一揆」の舞台となった場所です。
この悲劇により、この土地に住むほとんどの人々が亡くなりました。その後、南島原には多くの人が移り住み、人々が愛を受け継ぎ、確かな愛により繁栄してきました。この土地が持つ歴史が「強く、美しく、愛はつながる」という、このショートフィルムのキャッチコピーに込められています。
南島原市におけるキリスト教文化の繁栄から弾圧、その後のキリスト教の潜伏から復活までの歴史を紹介しています。
250年間のキリスト教の潜伏を支えた背景とキリスト教弾圧に至った経過、島原・天草一揆の状況をわかりやすく展示しています。
●詳しくはコチラ
http://www.city.minamishimabara.lg.jp/sekaiisan/page7165.html
南島原市の特産品である島原手延そうめんは、全国屈指の生産量を誇ります。邑居は山間ののどかな場所にあり、小鳥のさえずりを聞きながら流しそうめんを楽しむことができます。
寒い時季にはあたたかい素麺や山菜を使った料理などがふるまわれ、県内外から多くのお客さんが訪れます。
南島原市の海では、野生のイルカたちと出会うことができ、市内3カ所からイルカウォッチングのクルーズ船を運航しています。イルカとの遭遇率は、99%で、手を伸ばせば届きそうなくらい近くで見ることができます。
撮影時には、イルカの親子がジャンプする姿を見ることができ、イルカウォッチング初体験の長谷川大さん(『夢』主演俳優)は感激した様子でした。
<イルカウォッチング乗り場>
・かづさイルカウォッチング
南島原市加津佐町乙251(TEL:0957-87-4640)
・口之津観光船企業組合
南島原市口之津町丁5771-1(TEL:0957-86-4433)
・原城遊漁船組合
南島原市南有馬町丁133(TEL:0957-85-3155)
トレッキングコースの「九州オルレ南島原コース」上にある場所。
この景色を見た野上監督は「天国との境界の場所はココだ」と思ったそうです。
オルレは韓国の済州島(チェジュとう)発祥で、現在九州地方では21コースが認定されています。
その中でも南島原コースは、本場 済州島の風景に似ているといわれており、韓国からの観光客や国内愛好者に楽しんでいただいています。
毎年、お盆明けの時期に開催される夏のイベント、ありえ浜んこら祭り。
イベント終盤では、精霊燈と精霊船の灯が会場を幻想的に彩り、フィナーレにはミュージック花火や2尺玉の大花火が南島原の夜空を明るく照らします。
野田浜海岸は、約2kmにわたる砂浜と、美しい日本の浜辺の風景を楽しむことができます。
また、ここには「21世紀に引き継ぎたい日本の名松100選」にも選ばれた松林があります。
2018年5月4日、原城跡を含む「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が、ユネスコ世界遺産委員会の諮問機関である「イコモス」から、世界遺産一覧表への「記載」勧告を受けました。
今夏、中東バーレーンで開催される世界遺産委員会で正式に「登録」が決定される見通しです。
いかがでしたか?
南島原市の観光ショートフィルム『夢』のロケ地の一部を紹介させていただきました。
今回掲載ができなかった場所については、市のホームページでご覧いただけます。
ぜひ一度、南島原市へ足を運んで、ロケ地となった場所を巡ってみませんか?