ログイン
MAGAZINE
COLUMN
Nov. 16, 2018

【Brillia SPECIAL FEATURE】レトロ建築探訪[大阪・福岡編]
-Invitation to INTERIOR-

東京建物Brillia が発行している会報誌『Brillia』の中から、暮らしを楽しく豊かにする情報をピックアップしてご紹介。今回は「レトロ建築」をテーマにお届けします。

*******

東京、大阪、福岡の3大都市に佇むクラシカルな近代建築。 さまざまな建物を手がける建築家の菅原大輔さんに、 プロならではの建物の見方やポイントを伝授してもらいました。 なにげなく見ていた建物にも、思わぬ魅力が隠れていること必至です。

文化・芸術の中心となる威厳を感じる「大阪市中央公会堂」

中之島の中で堂々と構えるネオ・ルネッサンス様式の外観は、レンガと石のストライプが特徴的です。ステンドグラスや天井画、照明器具などのオリジナルデザインの保存・復元と、既存建物を転用した新しい機能が加えられました。新旧が融合するその姿には、今までもこれからも文化・芸術の中心となり続ける覚悟とその威厳を感じます。

特別室

特別室では、天井画やステンドグラスに日本神話や鳳凰がモチーフに使われ、和洋が融合した職人技巧を見ることができます。

大阪市中央公会堂
岩本栄之助の寄付を基に計画された、誰もが使用できる施設を目指した公会堂。1918(大正7)年の竣工以来、大阪の文化・芸術の発展に大きく貢献し、今でも市民活動の拠点として利用されています。2002(平成14)年、公会堂建築物として西日本発、国の重要文化財に認定。

大阪府大阪市北区中之島1-1-27
◎06-6208-2002
◎開館時間/9:30〜21:30
◎休館日/毎月第4火曜日(祝日の場合は開館、翌平日休館)、12月28日から翌年1月4日※特別室ツアーは要予約(有料)
osaka-chuokokaido.jp

ノスタルジックなティータイム「北浜レトロ」

明治期に建てられた商館を紅茶専門店にリノベーション。1階は雑貨やスイーツのショップ、2階のティーサロンでは本格的なアフタヌーンティーが楽しめます。

北浜レトロ
大阪府大阪市中央区北浜1-1-26
◎06-6223-5858
◎営業時間/月~木 11:00~21:00(L.O.20:30)、金 11:00~21:30(L.O.21:30)、土・日・祝 10:30~19:00(L.O.18:30)
◎定休日/無休

チューリップ屋根の公会堂「旧福岡県公会堂貴賓館」

天神中央公園に位置し、福岡の歴史を体現する貴重な建造物。シンメトリーをあえて崩すような八角塔屋(左側)と、屋根にドーマ枠を持つフレンチルネッサンス様式の外観。館内は、天井や巾木、絨毯やカーペットなど、部屋ごとに内装デザインが異なるのが特徴です。棟部分にあたる八角形の部屋では、公園に取り囲まれているような開放感が味わえます。

広間

広間をダイナミックに演出する左右対称の木製階段には、アーカンサス(西洋アザミ)をモチーフにした彫物が施されています。

旧福岡県公会堂貴賓館
国の重要文化財である貴賓館は、第13回九州沖縄八県連合共進会の来賓接待所として1910(明治43)年に建設。その後、福岡高等裁判所、福岡県農林事務所、福岡県教育委員会庁舎として転用されていました。2008(平成20)年より一般公開がスタート。

福岡県福岡市中央区西中洲6-29
◎092-751-4416
◎開館時間/9:00~18:00
◎休館日/月曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)、12月29日から翌年1月3日
http://www.fukuokaken-kihinkan.jp/

明治の面影を残す空間「柳川藩主立花邸 御花 西洋館」

1910 (明治43)年に立花家の迎賓館として建築され、現在では結婚式場として親しまれている洋館。シャンデリアなど、当時のままの調度品が残る内部は見学することもできます。

柳川藩主立花邸 御花 西洋館
福岡県柳川市新外町1
◎0944-73-2189
◎営業時間/9:00~18:00
◎定休日/無休

[東京編]はこちら

いかがでしたでしょうか?
何気なく訪れたことのあるレトロ建築も、デザインや装飾の見方が変われば、新たな魅力に気が付くかもしれません。

菅原大輔さん

建築士(一級建築士)・アートディレクター。SUGAWARADAISUKE建築事務所(株)代表取締役。大学の非常勤講師、山梨県景観アドバイザーも務める。国内外で評価され、受賞歴も多数。
http://sugawaradaisuke.com

Writer:住まいと暮らしのトータルブランド、Brillia(ブリリア)。

「洗練」-シンプルで上質、確かさを備えた都市の洗練。
「安心」-健やかで快適、安全の上に成り立つ、住んでからの安心。
私たちはこの2つのコンセプトを機軸にあらゆる英知と経験をBrilliaというブランドに結実させるべく住まいと暮らしについて、さまざまな視点から、さまざまな専門家とともに研究、議論、検証を繰り返してきました。
その核にあるのは、住まう方の暮らし、そして未来を輝かせたい、という思いです。
オフィシャルサイト: brillia.com

Share

この記事をシェアする

記事一覧へ