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人口約1万人と小規模な町でありながら、葛飾北斎を支えた商家が軒を連ね、現在も地域内外の人が入り混じり先進的な文化活動が行われている長野県小布施町。同町では、ここ数年、行政と地元企業が協働して、「映像領域を含めた多様なクリエーターが集う地域づくり」をテーマに、様々な取り組みが行われてきました。
そして今回、新進気鋭の映像クリエイターを応援し、地域住民(特に若者)がその作品や考え方に触れる接点をつくる仕組みとして、「小布施短編映画祭」が3月9日(土)、10日(日)に開催されます。
信州東北部に位置する小布施町
江戸後期、葛飾北斎という天才を小布施で受け入れた高井鴻山(小布施の豪商)。彼にならってクリエイターを受け入れ応援する仕組みをつくることで、将来的には、この地域から新進気鋭のクリエイターが育つ土壌をつくること、これを小布施町は目標としています。
2017年1月には、映像クリエーター、特に、企画・撮影・編集を一人でこなす「ビデオグラファー」「シネマトグラファー」と呼ばれる若手クリエーターを全国から招聘し、次世代の映像のあり方について議論し、交流を深める「Next Filmmakers Summit」を開催。
栗菓子が有名な小布施。街は古くから商人たちが支えてきた。
また、同じ時期に、小布施のこれまでのまちづくりやそこに息づく人々の有り様にスポットを当てたショートフィルム『おぶせびと』を制作。『おぶせびと』は、世界の10を超える映画祭や映画アワードで賞を受賞しています。さらには、官民協働で、クリエイターが集うハブとしてのコワーキングスペース「ハウスホクサイ」を2018年4月に開設するなど、様々な側面から「映像領域を含めたクリエーターが集う地域づくり」の実現に向けて様々な取り組みがなされてきました。
『おぶせびと』
小布施短編映画祭の特徴は次の3つ。
①カテゴリーを超えて、多様なジャンルから作品を選ぶ映画祭
「ドキュメンタリー・ドラマ・MV」といった既存のカテゴリーごとに募集・審査するのではなく、映画祭独自の複数の切り口で応募作品を評価。
②「作り手」が「語り手」になる映画祭
普段は作品の背景を詳細に語る機会が少ない映像クリエイターが、作品に込めた自身の想い・秘話について聴衆の前で存分に語っていただく機会をつくる。
③周辺住民が参加する「私たちの」映画祭
小布施にゆかりがあり、イベントに関わりたい人々が一般審査員として参加。
「協働と交流」をまちづくりの軸に据える小布施らしく、クリエイターと地元の人々が自然と交流できるようなイベントになっています。
小布施短編映画祭・マスコットキャラクター
2日間にわたって開催される小布施短編映画祭。授賞式や上映のみならずトークイベントや製作陣との交流会などが行われます。特別審査員にはサカナクション、星野源、PerfumeなどのMVを手がける関和亮さんをお迎えし、映画祭当日は監督とのトークセッションにも登壇されます。
映像を利用して地域を盛り上げている小布施町。映画が好きな方だけでなく、地域交流に関心がある方もぜひ参加してみてはいかがでしょうか。
特別上映企画・外山文治監督特集(写真は『春なれや』)
小布施短編映画祭
日時(案):2019年3月9日(土)・10日(日)
場所:小布施町 北斎ホール
主催・企画運営:小布施短編映画祭実行委員会
特別協賛:株式会社コシナ
後援:小布施町、Vook(株式会社アドワール)
詳細はこちらの小布施短編映画祭オフィシャルサイトから