映画によってもたらされる幸福感。
それは他に類を見ない特別な心の高揚だ。
そしてお菓子もまた、他に類を見ない特別な幸福をもたらしてくれる存在ではないだろうか。
『映画』と『お菓子』
そんな愛すべき2つを掛け合わせる事によって心に鳴り響く幸福の汽笛。
このコラムは、特定の映画に似合うお菓子を開発または発見し、それを味わいながら作品に触れる事で、登場人物や作品を、より理解したり、より幸福感を感じられるような『幸せの方程式』を見つけていこうというコラムだ。
今月のコラム「映画とお菓子の方程式」のテーマは、ティモシー・シャラメが若き日のボブ・ディランを演じた映画『名もなき者』。
こちらの作品をお菓子とマリアージュ。
寒さが和らぎ春の訪れを感じる3月。午後のティータイムに、ボブ・ディランを聴きながらお読みいただけたら幸いです。
©2024 Searchlight Pictures.
・あらすじ
1960年代初頭、後世に大きな影響を与えたニューヨークの音楽シーンを舞台に、19歳だったミネソタ出身の一人の無名ミュージシャン、ボブ・ディラン(ティモシー・シャラメ)が、フォーク・シンガーとしてコンサートホールやチャートの寵児となり、彼の歌と神秘性が世界的なセンセーションを巻き起こしつつ、1965年のニューポート・フォーク・フェスティバルでの画期的なエレクトリック・ロックンロール・パフォーマンスで頂点を極めるまでを描く。
©2024 Searchlight Pictures.
・ダイスケおじさんの感想
音楽が1番自由だった時代、ミュージシャンがやりたい事、言いたい事を言えた時代の懐かしさを感じた2時間でした。現在も活躍するミュージシャンの多くが憧れるボブ・ディランにティモシーシャラメがお見事すぎるほどなりきっています。歌声もめちゃくちゃディランでしたね、ほんとすごい。
エドワード・ノートンが久しぶりに良い役で嬉しかったな。
ボブ・ディランの音楽とティモシーの歌声に胸を焦がしながら、あの時代にタイムトラベルできる素敵な作品だったと思います。ティモシーが好き、ボブ・ディランが好き、そんな方に特におすすめの作品です。
さて、今月はそんな素敵な映画『名もなき者』をお菓子にしてみましょう。
ボブ・ディランが愛用したとされるギター
「GIBSON J-45」の美しいブラウンのベースカラーにはチョコレートの力を借りて。
バターの代わりに使ったのはギターのワックスの素材としても使われるココナッツオイル。ボブ・ディランもココナッツワックスを使ったのかな?なんて考えてみたり。
チョコレートとココナッツの風味は相性もよく定番でありながらも挑戦的な組み合わせだ。
ボブ・ディランのサウンドもそんな感じだ。
小麦粉の代わりにココナッツ粉、塩はヒマラヤ岩塩、砂糖はココナッツシュガーを使いオーガニック魂を貫きました。
ボブ・ディランの生き方もきっとそんな感じだったのではないだろうか。
最後に少し見た目に魔法をかけて、
はい、ギターのフレットをデザインしました。
ボブ・ディランを聴きながら食べたいココナッツ・チョコレートブラウニーの出来上がりだ。
映画の余韻の中でボブ・ディランを聴きながら食べようじゃないか。
・・・・・ん〜うまい♡
そして、今月のBSSTO では「国際女性史月間に贈るショートフィルム」特集として、様々な女性の生き方を描くショートフィルムが配信されています。その中からおすすめ作品をピックアップ。
製作国:イラン
ジャンル:アニメーション
上映時間:約7分
配信期間:2025/3/12~2025/6/12
【あらすじ】
少女は昔着ていたユニフォームの折り目や布地から学生時代の思い出を紐解く。
幼い子供たちに課せられた服装の慣習から社会を風刺するアニメーション作品。
【ポイント】
生まれた国の文化によっては奪われてしまう自由もある。この作品は主にファッションにおいての女性の声が描かれているのですが、描かれ方がとってもファッショナブル!背景が洋服の生地になっており、洋服の上でストーリーが進んでいくのは素敵なアイデアでした。とってもかわいらしい約7分の物語をぜひご覧下さい。
いかがでしたでしょうか。
今月も「映画とお菓子の方程式」をお読みくださりありがとうございます。
温かくなり始めましたね。兎にも角にも花粉症の猛攻にノックアウトされておりますが笑。
皆さんも体調に気をつけて元気で、
また来月お会いしましょう!
Writer:ダイスケおじさん(インスタグラマー)
はじめまして。インスタグラムでユーモアたっぷりに映画の紹介をしています。長い独身生活で育ってしまった料理の腕前を活かし、皆さんの映画ライフを少しでも幸せなものに出来たらと思いこのコラムを執筆する事にしました。
ホッコリと味わっていただけたら幸いです。
Instagram:@daisuke.ojs