映画を見るときのもう一つの楽しみといえば、お菓子を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?
最近では充実した動画配信サービスによりお家でゆっくりと映画を楽しめるようになりました。その分、お菓子選びにも気合が入りますよね。そこでこのコラムでは、話題の新作映画やシネマニュースをユーモアたっぷりに紹介することでInstagramでも人気を集めるダイスケおじさんに、物語や登場人物などユニークな視点から映画に似合うお菓子を紹介していただきます。ダイスケおじさんが提案するオリジナルのお菓子とともに一味違った映画鑑賞を楽しんでみてはいかがでしょうか。
*******
映画によってもたらされる幸福感。
それは他に類を見ない特別な心の高揚だ。
そしてお菓子もまた、他に類を見ない特別な幸福をもたらしてくれる存在ではないだろうか。
『映画』と『お菓子』
そんな愛すべき2つを掛け合わせる事によって心に鳴り響く幸福の
このコラムは、特定の映画に似合うお菓子を開発し、
桜
『桜』と言う言葉で思い浮かぶ映画がある。
主人公の名前は『桜良(さくら)』
すい臓に病を持ち余命1年を宣告された女の子だ。
やがて訪れる死に怯えながらも
明るく周りの人を思いながら残された人生を
歩んでいく。
彼女の耳には桜のイヤリング、
彼女の人柄を表すような美しい桜の景色、
人を幸せにし、美しく散っていく
まさに彼女は『桜』そのものだった。
映画『君の膵臓をたべたい』
『君の膵臓をたべたい』は2017年の映画だ。
原作は2015年の住野よるさんの小説『君の膵臓をたべたい』だ。映画
では原作にはない12年後の世界も描かれている。
【あらすじ】
高校の同級生・山内桜良がひそかにつづる闘病日記「共病文庫」を偶然見つけた僕は、彼女が膵臓(すいぞう)の病気で余命わずかなことを知り、一緒に過ごすようになる。桜良が亡くなってから12年後、彼女の言葉をきっかけに母校の教師となった僕は、教え子と会話をしていた際に桜良と過ごした数か月を思い出す
「涙で顔がびしょ濡れになった。」
僕の中ではそんな思い出が残る映画だ。
浜辺美波さんが演じた桜良は、もし僕が学生だったら理想の同級生といえる素敵な性格の持ち主。
苦しみを抱えながらも笑顔を見せる桜良&浜辺美波さんをどんどん好きになってしまう。
クライマックスを迎える頃には頭の中で浜辺美波さんへのラブレターを一通り書き終え、あとはインスタのDMに送信するだけというところまで恋心が仕上がっていた。
そんな桜良の人生は幸福であり切なかった。
当たり前のように明日が来ると思って生きていた。
しかしこの映画のおかげで当たり前などはなく、今を、そして大切な人との時間に特別な幸せを感じるようになった。
泣いて頬に涙の筋が残るというのが一般的な泣き終わりと言えるかもしれないが、この映画に関しては洗顔だった。
もう普通に顔を洗った感じで頬がパリッとしてたわ。
今回はそんな素敵な映画『君の膵臓をたべたい』の「映画とお菓子の方程式」を探ってみる。
メレンゲクッキー『桜良』
今回のお菓子の名前は『桜良』。
桜良をイメージして作ったメレンゲクッキーだ。
彼女の耳にとまる桜のイヤリングを模した形をしている。
一般的に使われる桜の香料ではなく実際に桜の木から香る食用フレグランスを使用した。
口の中にほのかに桜の香りを残して溶けて消えていくこの甘く儚い口溶けに『桜良』を感じてもらえたら嬉しい。
そして、泣きながら食べてもらいたい。
皆さんにひと時の幸福な時間が訪れますように
BSSTOで5月31日まで配信『男と女と魚料理 / Not the 80s』
そしてブリリア ショートショートシアター オンラインでもエイズという病気を題材としたラブストーリーが『男と女と魚料理 / (原題:80年代じゃない)』が配信中です。
思い返してみればHIVに関しての知識は子供の頃に学校で教わった程度で現代ではだいぶ環境は変わっているのに正しい知識を知らずにいる。
80年代じゃない。
ストレートなメッセージ性あふれるタイトルだ。
正しい知識を持つことで正しく付き合える。改めて学べる素敵な映画だった。
オシャレでかわいい映像と音楽のセンスの良さが光るドイツのショートフィルム。
ぜひご覧になってみてください。
『君の膵臓をたべたい』
監督:月川翔
脚本:吉田智子
キャスト:浜辺美波、北村匠海、大友花恋、矢本悠馬、桜田 通、森下大地、上地雄輔、北川景子、小栗 旬
原作:住野よる『君の膵臓をたべたい』(双葉社刊)
企画・製作:東宝
© 2017「君の膵臓をたべたい」製作委員会
Writer:ダイスケおじさん(インスタグラマー)
はじめまして。インスタグラムでユーモアたっぷりに映画の紹介をしています。長い独身生活で育ってしまった料理の腕前を活かし、皆さんの映画ライフを少しでも幸せなものに出来たらと思いこのコラムを執筆する事にしました。
ホッコリと味わっていただけたら幸いです。
Instagram:@daisuke.ojs