映画によってもたらされる幸福感。
それは他に類を見ない特別な心の高揚だ。
そしてお菓子もまた、他に類を見ない特別な幸福をもたらしてくれる存在ではないだろうか。
『映画』と『お菓子』
そんな愛すべき2つを掛け合わせる事によって心に鳴り響く幸福の汽笛。
このコラムは、特定の映画に似合うお菓子を開発または発見し、それを味わいながら作品に触れる事で、登場人物や作品を、より理解したり、より幸福感を感じられるような『幸せの方程式』を見つけていこうというコラムだ。
今月のコラム「映画とお菓子の方程式」のテーマは、トム・クルーズの来日も盛り上がり、今最も盛り上がりをみせているであろう映画『ミッション・インポッシブル/ファイナル・レコニング』。
こちらの作品をお菓子とマリアージュ。
アウターから解き放たれ、開放感を身に纏いつつある5月。午後のティータイムに、ミッション・インポッシブルのテーマを聴きながらお読みいただけたら幸いです。
©2024 PARAMOUNT PICTURES.
・あらすじ
トム・クルーズの代表作で、1996年の第1作から約30年にわたり人気を博してきた大ヒットスパイアクション『ミッション:インポッシブル』シリーズの第8作。
前作『ミッション:インポッシブル デッドレコニング』とあわせて2部作として製作され、『デッドレコニング』から続く物語が展開。前作のラストで世界の命運を握る鍵を手にしたイーサン・ハントと、その鍵によって導かれていくイーサンの運命が描かれる。また、これまでほとんど語られてこなかったイーサンの過去などが明かされる。
©2024 PARAMOUNT PICTURES.
おはよう諸君
今回君に与えられた任務は、
2時間51分座席に座り続けトムさま62歳の華麗なるアクションを見届けることだ。
なんだか懐かしの新春かくし芸大会のようなノリになってきたトムさまのリアルスタントだが今作でも激しさを増すばかりとなっている。
このシリーズがなぜここまで面白いのかと言うとその理由のひとつは、他の映画ではセットやVFXを駆使しているアクションシーンを、トムさまが実際にやってしまうところだ。カメラワークも、スタントマンだとバレないようにするアングルではなく、本人がやっているところを見せるアングルに変わるので緊迫感、必死感、顔への風圧、それに対する表情、リアクションすべてがリアルなのだ。
その映像に我々は手に汗を握り興奮するのだ。
そして感動をするのだ。
” なんてかっこいいのだろう!! ”
ぜひこれまでのイーサン・ハントの軌跡を見直してから挑んでほしい。
まばたきを忘れるノンストップな2時間51分!待ち受けるのはドライアイ!おしりと膀胱にも過酷な試練となる。
それに耐え抜き、このちょー最高の興奮体験を手にしてほしい!!
例によって、君もしくは君のメンバーがおしりが痛くなっても、トイレを我慢できなくても、当局は一切関知しない。
このコラムは5秒後に自動的に消滅する。
成功を祈る。
ぷしゅー。
ミッションインポッシブルと言えば、不可能と思われるミッションをギリギリでコンプリートしていくスリル満点さが他の映画にはない大きな興奮を与えてくれる作品だ。
今回はそのスリル満点さをお菓子で表現してみた。
パッと見、普通のクッキーに見えるだろう、
だがしかし!
これは確率崩壊、激辛ロシアンクッキーなのだ!!
10/1が激辛クッキー?
フッ、そんな生優しいミッションではない、10/9が激辛クッキーになっているのだ!!
イーサン達が感じる極限のスリルを味わおうではないか、さぁ、このイタズラな成功率!僕はこのミッションをコンプリート出来るか!
湘南のイーサン・ハントと呼ばれる(呼ばれてない)僕の幸運を見届けるがいい!
ということでね、理由は明かせませんが一旦お皿に戻すことになりました。
ぜひ皆さんも映画を観たあとは、ミッション・インポッシブルのテーマを聴きながら映画の興奮を蘇らせながら、仲間たちとこの過酷なミッションに挑んでみてはいかがだろうか。
当然だが激辛クッキーを引いたら胃からパワハラで訴えられる事は覚悟しておいてほしい。
※ 残りのクッキーもスタッフが美味しくいただきました。(スタッフ僕しかいませんけど)
そして、今月のBSSTO では
開催中の国際短編映画祭、ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2025のオンラインサテライト会場として、5月は、カンヌ映画祭の月に因み、パルムドール、シネフォンダシオン受賞作品を含む、カンヌ映画祭が認めた世界のショートフィルム4作品が連続配信中です。
その中からおすすめ作品をピックアップ。
沈黙を破った男 / The Man Who Could Not Remain Silent
製作国:クロアチア、フランス、ブルガリア、スロベニア
ジャンル:ドラマ
上映時間:約13分
配信期間:2025/5/7~2025/8/7
【あらすじ】
1993年2月27日ボスニア・ヘルツェゴビナのストルプチ。ベオグラードから出発した旅客電車が武装した男たちに停められる。無実の市民たちが次々と引きずり降ろされる中、500人もの乗客の中で唯一、一人の男が立ち上がる。
【ポイント】
ミッションインポッシブルとはまた違った緊迫感をもつ今作。1993年のボスニア・ヘルツェゴビナを舞台に、ベオグラードから出発した旅客電車で起きる緊迫の時間を描き2024年カンヌ映画祭パルムドールを受賞しました。紛争の背景を知っているとより理解が深まり、犠牲者の1人トモ・ブーゾフに捧げられた作品です。
5月も素敵な作品がたくさんなのでぜひ他の作品も観てみてくださいね。
いかがでしたでしょうか。
今月も「映画とお菓子の方程式」をお読みくださりありがとうございます。
そしてそして、5月28日から東京会場でスタートする”ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)2025”に先駆けてオンライングランドシアターが4月24日からオープンしております。(6月30日まで)世界中から集まった珠玉のショートフィルムが配信されています。そちらもぜひチェックしてみてください!
では最後に、最近最も癒された時間の写真を載せておくので皆さんもこのキュートな笑顔のレディに癒されてくださいね。
皆さんも体調に気をつけて元気で、
また来月お会いしましょう!
Writer:ダイスケおじさん(インスタグラマー)
はじめまして。インスタグラムでユーモアたっぷりに映画の紹介をしています。長い独身生活で育ってしまった料理の腕前を活かし、皆さんの映画ライフを少しでも幸せなものに出来たらと思いこのコラムを執筆する事にしました。
ホッコリと味わっていただけたら幸いです。
Instagram:@daisuke.ojs