映画によってもたらされる幸福感。
それは他に類を見ない特別な心の高揚だ。
そしてお菓子もまた、他に類を見ない特別な幸福をもたらしてくれる存在ではないだろうか。
『映画』と『お菓子』
そんな愛すべき2つを掛け合わせる事によって心に鳴り響く幸福の汽笛。
このコラムは、特定の映画に似合うお菓子を開発または発見し、それを味わいながら作品に触れる事で、登場人物や作品を、より理解したり、より幸福感を感じられるような『幸せの方程式』を見つけていこうというコラムだ。
現在ブリリア ショートショートシアター オンラインでは、宇宙飛行士の毛利衛さんが日本人として初めてスペースシャトル(エンデバー)で宇宙へ飛び立った9月12日が「宇宙の日」とされたことからスタートした宇宙月間の9月に、宇宙月間に迷い込む「My Strange World」として、内なる異次元への物語が広がるショートフィルム5作品が特集配信されています。
今月の「映画とお菓子の方程式」もそれに合わせ、宇宙でひとりぼっちになった科学教師が、知識と根性と、とんでもない出会いを武器に異世界で奮闘する物語『プロジェクト・ヘイル・メアリー』。こちらの作品をお菓子とマリアージュ。
夏の厳しい暑さも落ち着き始め、去りゆく夏への寂しさと、秋の味覚への楽しみが膨らむ9月。涼しい朝の朝散歩のようにゆったりとお読みいただけたら幸いです。
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント © 2025 CTMG. All Rights Reserved.
・あらすじ
太陽のエネルギーが奪われるという原因不明の異常現象が発生。このままでは地球は冷却し、人類は滅亡してしまう。同じ現象が太陽だけでなく宇宙に散らばる無数の恒星で起こっていることが判明し、11.9光年先に唯一無事な星が発見される。人類に残された策は、宇宙船でその星に向かい、太陽と人類を救うための謎を解くことだった。この“ヘイル・メアリー(イチかバチか)”プロジェクトのため宇宙に送り込まれたのは、優秀な科学者でありながら学会を去り、いまはしがない中学教師をしていたグレースだった。彼は地球から遠く離れた宇宙でたったひとり、自らの科学知識を頼りにミッションに臨み、そこで同じく母星を救おうと奮闘していた異星人ロッキーと出会う。姿かたちも言葉も違う2人は、科学を共通の言語にして難題に立ち向かい、その過程で友情を育んでいくが……。
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント © 2025 CTMG. All Rights Reserved.
――「そんなの、ありえない」ーー
大人になると、いつの間にかそう言うのが上手くなる。
宇宙に生命がいるかもしれない。
人間にはない方法で、誰かと心を通わせられるかもしれない。
子どもの頃ならワクワクした「空想」は、
大人になると「現実的じゃない」の一言で片づけられてしまう。
『プロジェクト・ヘイル・メアリー』は、
想像することをやめない人間の強さと、そこから生まれる奇跡を描いた、壮大で少しお茶目な科学の物語だ。
そして物語が進むにつれて、科学以上に大切なものが見えてくる。
それは、ひとりではないこと。
この果てしなく広い宇宙の中で、孤独を終わらせるのに必要なのは、案外ほんの少しの理解なのかもしれない。
「誰かと力を合わせるって、案外いいものだな」
そんな温かさも持ったSF映画です。
ぜひ観てみてくださいね。
それでは今月はこの素敵な映画をお菓子にしてみましょう。
今回も”映画の余韻に包まれながら食べたい”というコンセプトだ。
ではでは宇宙の果てで出会った、ひとつの友情をお菓子にしてみましょう。
選んだお菓子はロッシェ。
ロッシェはフランス語で岩・岩山という意味で、岩のようなゴツゴツした見た目のお菓子です。名前の意味もこのゴツゴツした見た目も『プロジェクト・ヘイル・メアリー』の世界観との親和性は高いのですが、
口に入れると
最初はほろ苦く。
ナッツが香ばしく香りだし。
そして最後にチョコレートの甘さが残る。
「宇宙の果てまで行って、最後に残ったのは友情だった。」
という2人のストーリーにも重なる食べ心地ではないだろうか。
ほい!
ジャンジャガジャーン!
映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』の余韻を膨らませてくれるお菓子、”ロッキー・ロッシェ”の完成だ。
ん~、映画を観た後にコーヒーでも飲みながら友達と一緒に食べたいですね~。
そして、今月のBSSTO では宇宙月間に迷い込む「My Strange World」として、内なる異次元への物語が広がるショートフィルム5作品が特集配信されています。その中からおすすめ作品をピックアップ。
夢は大きく / Dream Big
〜灰色のオフィスを飛び出して、カラフルな逆襲作戦〜
製作国:イギリス
ジャンル:コメディ
上映時間:約12分
配信期間:2026/9/2~2026/12/2
【あらすじ】
昇進のチャンスを逃したミランダは、悔しさを滲ませながらも模型の世界に没頭していく。それが現実世界に大きな影響を及ぼしてしまう。
【ひとくちメモ】
ミランダが作るミニチュア模型の世界が少しづつ現実になっていき、「現実に負けそうな大人の小さな反撃」が始まる笑。笑えて、少し痛くて、最後には自分の「夢」をもう一度考えたくなる作品です。ぜひご覧下さい。
いかがでしたでしょうか。
今月も「映画とお菓子の方程式」をお読みくださりありがとうございます。
先日、ジョン・ウィリアムズ花火大会へ行ってきました。STARWARSやインディ・ジョーンズ、ジュラシックパーク、E・T、ハリーポッターなどジョン・ウィリアムズの名曲に合わせて美しい花火が夜空を彩りました。花火を見上げ続けた首の疲労を除けばとても素敵な時間でした。来年も行われるならまた行きたいですね。
それでは10月のダイスケおじさんの「映画とお菓子の方程式」でお会いしましょう。
Writer:ダイスケおじさん(インスタグラマー)
はじめまして。インスタグラムでユーモアたっぷりに映画の紹介をしています。長い独身生活で育ってしまった料理の腕前を活かし、皆さんの映画ライフを少しでも幸せなものに出来たらと思いこのコラムを執筆する事にしました。
ホッコリと味わっていただけたら幸いです。
Instagram:@daisuke.ojs