ログイン
MAGAZINE
REPORT
Mar. 04, 2020

【イベントレポート】「映画と本とパンの店 シネコヤ」にきく
「映画なお店」の作り方[中編]

2020年1月26日(日)、Brillia SHORTSHORTS THEATER ONLINE(BSSTO)は、東急東横線「学芸大学」駅近くにある「路地裏の文化会館 C/NE(シーネ)」にて、「New Cinema Lab.」を開催しました。
映画を軸にした場づくりをしている方をゲストに、開業ストーリーやその裏にある哲学を伺う本イベント。文化的な拠点づくりに取り組む方を応援する目的で、BSSTOの公開収録イベントとしてスタートしました。第2回となる今回は、「Vol.2 “映画と本とパンの店 シネコヤ”にきく“映画なお店の作り方”」と題し、神奈川県藤沢市の鵠沼海岸から(株)シネコヤ代表取締役の竹中翔子さんをゲストにお招きし、お話を伺いました。

シネコヤについてご紹介。前編はこちら
中編はC/NE館長の上田さんも交え、トーク形式でシネコヤについてさらに聞きました。

左:大竹悠介(BSSTO) 中央: 竹中翔子さん(シネコヤ) 右: 上田太一さん(C/NE)

シネコヤの運営で感じた喜びと苦労

大竹(モデレーター/BSSTO編集長)
ここからはC/NE館長の上田さんを交えて、シネコヤについてさらに詳しく伺っていきます。最初に、「シネコヤを運営してきてよかった」と思った瞬間はどんな時でしたか?

竹中(シネコヤ代表)
シネコヤのある鵠沼海岸商店街は、割と元気な商店街で、昔から何十年もやっているようなお肉屋さんや八百屋さんもありつつ、若者がコーヒースタンドを新しく作ったりする街なんです。そこでシネコヤをやらせていただくにあたって、長く商売されている方に、「鵠沼海岸の街にとっても自慢だ」と言っていただいたことはすごくうれしかったですね。
認められるまでに何年かかったというより、オープンの時点で「そういう風になっていってくださいね」という期待も込めてという印象を受けました。小さい規模の商店街に映画っていうコンテンツをテーマにしたお店がオープンすること自体、なかなかないことだと思うので、それに対して「シネコヤさん頑張ってくださいね」、みたいなお声掛けをいただくのは本当にありがたいなと思います。

大竹
先ほどのお話の中で閉館した街の映画館の話がありましたが、それは藤沢駅(市の中心部)の方だったんですよね。「シネコヤをやるなら鵠沼で!」っていう想いはあったんですか?

竹中
本当は藤沢駅周辺の方がターミナル駅だし使う人の人口も多いのでそっちの方がいいなと思って探してたんですが、不動産屋さんに行っても真剣に探してもらえなくて(笑)。それでたまたま鵠沼海岸で初めて内覧した物件が本当に素晴らしくて、それでここでやりたいと思うようになりました。
鵠沼は現在のシネコヤを立ち上げる前に自主上映を3年間続けていた町だったので、シネコヤという名前を知っているという人もちらほらいて。この流れならやってみてもいいかなって思って物件を決めました。鵠沼は街中というよりも、昔は別荘地でもあった高級住宅街の広がる閑静な地域です。ゆったりと観られるという、今のシネコヤのコンセプトと地域性は割とマッチしていたのかなと思います。もし藤沢駅周辺でやるとしたら、また今とはすこし違うスタイルのコンテンツというか、映画と組み合わせるのは本とパンではなかったかなと思います。

上田(C/NE館長)
常設のハコを実際に持ったことによって、予想外によかったことはありますか?

竹中
最初の頃は地元の人は何のお店かわからないから来ないだろうという予想だったんです。ところが鵠沼マダムはめちゃくちゃ活発なんですね。好奇心旺盛だからオープン当初からワって来るみたいな。まあ一回来たらある程度落ち着いちゃうんですけれど(笑)。それでも通ってきてくれる鵠沼マダムたちの文化レベルが高いというか、マダム達に支えられていることは想定外でよかったなと思いますね。それも鵠沼海岸という地域性にフィットした部分だったのかなと思いました。おしゃれなんですよね、鵠沼マダム。

上田
お店作っている最中に、「どんなお店できるんですか?」って地元の人にも友達とかにも聞かれるじゃないですか。僕も結構聞かれたんですけれど、映画とカルチャースペースっていうんだけれどなかなか理解してもらえなくて。映画館とか言ったもんなら、「え、映画館?!」みたいな。それは3年間の間に理解されやすくなったとか変化しましたか?

竹中
そこはまだまだ時間がかかると思いますね。特に年配の方は。鵠沼の方は、なんか映画とかやってるのよね、みたいなあっけらかんとした感じもあるので割とそこは受け入れられてきたのかなとは思います。やっぱり初めての方にはどういうお店なんですかっていう質問は良くされます。むしろ若い人は早いですよね。映画の楽しみ方っていうのがだいぶ多様になってきているっていうのを理解しているので、「シネコヤです」って言えばなんとなく理解してくれるように思います。

大竹
僕は、シネコヤを埼玉に作りたいなと思っていて、それを地元の人に説明するのは難しいんですよ。そういう時に、藤沢にこんなお店があって、ってシネコヤの写真を見せながら説明するとちょっと伝わったかなっていう気がしていて。モデルを作ってくださってるという意味でありがたいなと思っています。

竹中
ありがとうございます。「シネコヤ」というキーワードが、ミニシアターって聞けば分かるくらいのレベルで、「シネコヤってこういうもんだよね」って浸透していくようにみなさんご協力お願いします(笑)。

大竹
では次の質問に行きますね。逆に、シネコヤを運営してきて感じた苦労は?ここがこうなったら助かるのにみたいな点はありますか。

竹中
いっぱいありすぎるんですけれど、目下の悩みは作品選定ですね。これから上映素材どうなっていくんだろうというのが悩みです。オープンして3年足らずで、もう(上映素材としての)Blu-ray Discを作りませんっていう会社が本当に年々増えているのを感じているので、これは加速していくんだろうなという危機感があります。その辺の上映素材がどうなっていくのか注目しています。

大竹
先ほどの話だと、新作にこだわらなければそれは特に悩みにはならないということですかね。

上田
そうですね。新作の場合でなくても、旧作でもやりたいと思って相談すると版権が切れてたりとか、DCP(デジタルシネマパッケージ)でしかないとか、意外と選べる幅が狭い。DCPの上映機を設置するとなると1000万くらいかかるんすよね?

竹中
いや、オープン時に見積もりとったら500万くらいって感じでしたね。すごくリアルな話ですが。

上田
我々みたいな個人商店ではなかなか難しいですね。

大竹
それは旧作のDVD、Blu-rayでパッケージ化されている作品であれば、映写できるということなんですか?ブルーレイで販売されていればブルーレイで上映できるというような形?

竹中
それはそうとも言えないんですね。上映権が日本で切れている場合、販売されていても上映はできません。あと、新しく販売されているブルーレイでも制作会社とか配給会社の考え方によってはブルーレイ上映禁止のところもあるので、一概にディスク化されているから上映できるわけではありません。

ぶっちゃけ、経営状況は?

大竹
それでは次の質問行きます。ぶっちゃけ、黒字経営できてますか?!

竹中
1年目赤字、2年目黒字、3年目黒字です。ですが、メインのスタッフ2人の人件費を削って、お店に残すという形にすることで、会社を黒字にしているっていう感じ。初期投資として借り入れた分は10年位での返済を見込んでいます。

大竹
最初にお店を作る時っていくらくらいかかりましたか?言える範囲で。

竹中
工事費とか保証金とかも含めて1800万円くらいですね。

大竹
お店作っている上田さんからするとそれってどうなんですか?

上田
かなり高いです。シネコヤの建物のベースはもともと写真館みたいな感じですよね。

竹中
そうです。防音工事もやっているのでそこで結構膨らんでますね。あとは保証金が結構大きくて。

シネコヤの館内

上田
空間づくりの中でここはこだわったところとかあるんですか?

竹中
写真館のもとの素材をきちんと生かすことですかね。上からかぶせちゃったほうが安くて速いんだけど、あえてクリーニングで残すこともありました。そういうこまごましたところで施工業者さんを悩ませた感はありましたね。

大竹
施工業者さんとはその価値観は合ったんですか?

竹中
そうですね。比較的理解してくれたと思います。
経営は、年間通して黒字にはなっていますが、月当たりだと赤字の月もあります。映画は作品によって集客が変わってきます。入らない時は本当につらくて、今月やばいけど!っていう時ももちろんあります。ありがたいことに、明日生きていけないけどどうする?みたいなレベルまではまだ行ってないので。1年目はそこに近いところまで行きましたが。

上田
集客的には1年目より今の方が確実に増えているんですか?

竹中
年間パスポート会員とビジターのお客様を分けていますが、ビジターは確実に増えています。会員のお客様は横ばいですね。1年目はオープンフィーバーで会員の方がガーンって上がっているんですけれど、会員になってくれる方は地元の方がほとんどなので、今地元でシネコヤに通ってきてくれる層っていうのはある程度落ち着いてきた感じです。そこも3年終わったところでさらに拡大していけるような仕組みを作れたらいいなとは思っています。

シネコヤのフード

大竹
映画とそれ以外の収益のパーセンテージはどれくらいの割合なんですか?

竹中
パンを中心としたフードが30%で、ドリンクが20%。なので、売り上げの半分が飲食です。年間の会員費も含めて貸本屋入館料が45%。あとは場所貸しとか細々とやっていること。なので大きく、飲食と入館料で半々くらいですね。飲食の売り上げって本当に大事で、どこの映画館でもコンセッションのポップコーンとドリンクの売り上げが映画館全体の売り上げを支えていると言えるくらい、映画館にとって大事なポイントかなと思います。

大竹
たとえばコンセッションなしで回そうと思ったら回ってないということなんですか?

竹中
シネコヤの場合は回ってないです。シネコヤは限られた席数だけを回していくしかないので上限が見えてきちゃうんですね。今までの映画館ビジネスだと100席〜200席で満席に近いような状態の時に貯えているのだと思います。ただそれで集客ができるのかというと、そういう時代ではないと思います。だからこそ20~30席で何を+αとして収益をあげていくのかというところにすごく可能性があると思うので、アイデアとやり方次第で振れ幅があるのではないかと思っています。

シネコヤの上映スペース

「映画館ではない」理由と挑戦

大竹
シネコヤは業態は「貸本屋」とのことですが、あえて映画館にしない理由はなんでしょう?

竹中
あえてというよりも、やっぱりこういう映画を使ったお店をやりたいとなった時にハードルとなる法律がいくつかあって、それをいかに取り込んでいくかという部分でシネコヤは挑戦していきたいなと思っています。
まだまだそこは「あとについておいでよ!」とは簡単に言えませんが、ただ、その部分に関してもシネコヤがなんらかのアクションをとることも含めて、シネコヤのあり方というものを進めていきたいなと思っています。

大竹
映画館という形にする場合、絡んでくるのは興行場法になるんでしょうか?

竹中
よく話題となるのは興行場法ですが、消防法や建築基準法、用途地域など他の法律も絡みあってくるので、考慮する必要があります。なので他の人がこういうお店を作りたいとなった時にやりやすいように実例となっていければ、と思っている次第です。

大竹
旧来型の映画館を対象に作られた法律を守っているだけでは面白みのない空間になってしまうということなんですか?

竹中
そういうことではなく、法律を守っていながらにどういう形を作っていけるかというところだと思います。シネコヤとしてもこの部分に対して数か月かけました。なので、この話だけでもお話するとなると超時間がかかってしまうので、最低でも2日はかかります。入門で2日。

上田
C/NEでも本当にやりたかったのは名画座でした。いわゆる早稲田松竹とか飯田橋ギンレイホールのように。ベースは映画館で、それを現代風にアップデートして若い人が楽しめる音楽のイベントとかにこだわって、ごはんもお酒もおいしい今までにない名画座がやりたかったんです。でも常設の映画館になると設備投資が高額になる上に、避難経路や受付の広さなどの法律上のハードルがめちゃくちゃ高い。あと、デイリー、平日のお客さんがどれくらい入るかっていう懸念もあります。もちろん映画館で映画を観ることの価値は信じていますが、経済的に成立するまでには何光年という時間がかかるなと思います。それでC/NEは少し視点を変えて、自分が映画を好きな理由は、そこから様々なカルチャーに対する好奇心が得られるからだと思っていて、カルチャーの発信地みたいな場所にしつつ、コンテンツの一つに映画も入れるという形に方向転換したんですよ。本当は名画座がやりたかったんだけど。

竹中
つまり映画館となると現行法だと複雑に絡み合う部分が多いので、そこに対して「映画を使ったお店」としてどういう実例を作っていけるかというところ。その辺は業界内でも理解をしてくれる人がいるので、法的な部分に向けてのアプローチも、いずれはやっていきたいなと考えています。

「C/NE」のバーカンター。平日夜はカレーが看板メニューのダイニングバーとして営業。

地域の人との関わり

大竹
ありがとうございます。
地元の人とのかかわりに関して、先ほど鵠沼マダムの話もありましたが、意識してコミュニケーションを積極的に取りにいくといった心がけはありますか?

上田
お客さんの割合は地元の人と外からの人とどれくらいですか?

竹中
平日は地元の方が圧倒的に多いので、7割地元の方で3割都心の方です。体感なので正確ではないですが。商店街の一商店としてどういう風につながっていくかはまだこれからだなと思っています。今はまだ自分のお店のことで精いっぱいで、なかなか外のお店の方とコミュニケーションまではできていないのが正直なところです。

大竹
地域活性のために何かやるみたいなことは特に考えていないという感じですかね。

竹中
自然とそうなるといいなとは思うんですけれど、意図的には考えていないです。イベントを通して商店街に人の流れが生まれて自然発生的につながっていけたらいいなとは思います。でもその手法はまだまだ見えてこなくて、今日のようなイベントをやってみて、それがどんな反応になるのかなというところが楽しみではあります。

作品選びのこだわりは?

大竹
次の質問ですが、作品選びのこだわりについて。竹中さんにはBSSTOで月に1回映画と本を紹介するコラムを書いていただいているんですが、最初シネコヤさんって『人生フルーツ』(2016年/日本)のような、暮らしを丁寧に系のふわ~っとした作品がマッチした場所なのかなと思いきや…。

竹中
『ウトヤ島、7月22日』(2018年/ノルウェー)とか。実際にあったノルウェーの大量殺人テロ事件をもとにした映画なんですけれど、90分くらい銃声が鳴り響くっていう。そんな作品もやってみました。

上田
観に来る人いました?

竹中
それがですね、シネコヤの場合、そういう社会的メッセージ強めの作品をやっても来てくれないんです(笑)。「この作品はやっておきたい」と思ってやるんですけど、客入りはイマイチってことが多いですね。まあ、そりゃパンを食べながら観てられないですよね。
シネコヤの作品選びのこだわりは、こだわりを持たないことです。ここは押さえておこうみたいな社会的に意義のあるものは客が来ないとしてもやろうとするし、個人的には全然やりたくないけど評判良いからお客さん来るだろうと思ってやる作品ももちろんあります。だから本当に選定をしているときに、大泣きして「これはやりたくありません!」とか言いながら選定会議をしている時があります(笑)。

大竹
そういうハードなものをやろうという時は、ハードなものをやろうという意志があるわけですよね?

竹中
そうですね、ただその作品の趣旨に必ずしも賛同しているというわけではないです。もちろん賛同している作品もあるんだけれど、映画は考えるコンテンツでもあると思うので、疑問を投げかけるようなものも入れていますね。

大竹
上映する作品を選ぶときには、鵠沼マダム達の顔を思い浮かべながらやるんですか?

竹中
はい。マダム喜ぶだろうなーって。良かったわよーって言って帰ってもらえる作品だろうかっていうところは考えて。全然好みじゃないんだけど、絶対マダム好きだよなって作品は入れたりします。

「映画なお店」をつくる大切な仲間たち

大竹
ありがとうございます。次なんですが、映画なお店を作るにはどんな仲間が必要ですか?

竹中
今シネコヤのスタッフはメイン2人で、バイトが1人と、パン職人。パン職人は業務委託という形なので、今は基本3人で回しているっていう感じです。ただお店を作る時にはボランティアスタッフが30人くらいいて、シネコヤのビラ配りを一緒にしてもらったりしていました。お店が始まるまでの準備期間も、並行して続けていた上映会の方はボランティアの子たちと一緒に作ったりしていて、いろんなできることを持った子たちがボランティアとして来てくれたことは本当に良かったなと思いますね。

大竹
そのイベントスペースでやっていたころのボランティアスタッフのような土壌があって、リアルな場所を作るという流れがあったっていうことなんですかね?当時があったから今の常設のシネコヤがあるという感じでしょうか?。

竹中
あると思います。私一人だったら難しかったと思いますね。3年間の上映会活動の中でお客さんも含めてボランティアスタッフとかいろんな人が関わってくれたことが、今のお店のあり方に繋がったなと思うのでそこはすごく大事だなと思います。

大竹
シネコヤに行くともう一人のメインの方が、男性のナンシーさんという方がいらっしゃって、行くと立ち話で難しい音響の話に。

竹中
一応私が作品選びとかお店のコンセプト作りなど、ソフト部分担当で、もう一人のスタッフに音響設備であるとか、ハード面を支えてもらっているという感じですね。

大竹
経営ができる人と機械や設備のことが分かる人の両方がスキル的には必要ということですか?

竹中
そうですね。私がハードの部分、音響設備もやるってなるとクオリティにやっぱり差が出るだろうなと。全然わからないので(笑)。やっぱり映画を流すっていうことになると、プロジェクターよりも音響のクオリティが、体感として「この映画良かったな」って思わせることに深く関わってくるポイントです。そのレベルをどこまで出せるかっていうのはすごく重要ですね。イベントならそこまで求める必要はないとも思いますが、常設に関しては音響はかなり大事なポイントで、またこのハコに行きたいって思ってもらえるものに繋がってくるんじゃないかなと思います。

これからのシネコヤ

大竹
ありがとうございます。では最後の質問になります。シネコヤとしてのこれからの目標は?

竹中
これは先ほどプレゼンの中でも言ったことですが、シネコヤというものを一つのモデルケースにして各地域で「シネコヤを作りたい!」という仲間を増やしていくことが目標です。なので、今回のような交流の場を頂けることは本当にありがたいなと思っています。

大竹
それは竹中さんが手掛けるっていうより、竹中さんは応援するという感じなんですか?

竹中
応援っていうとすごいおこがましいですが、シネコヤの2店舗目、3店舗目っていうことではなくて、それぞれの地域の人が自分たちの地域のシネコヤを作ってもらいたいというのが目標です。今の自分が持っているシネコヤは鵠沼海岸の中だけでいいなと思っていて、それを大きく広く展開していきたいという想いはないです。これからやりたいと思っている人たちがやりやすい仕組みやモデルケースを作っていきたいなと思っています。

(撮影:藤川 舞子)
(記事構成:安田 佳織)

前編はこちら

後編はこちら 会場との質疑応答で更に深い話を語っていただきました。

竹中翔子(たけなか・しょうこ)

株式会社シネコヤ代表取締役
学生時代に映画館のアルバイトスタッフを経験し、映画の魅力にハマる。地元映画館の閉館を受け「もう映画館はダメだ!」と思い、映画だけではない+αの空間づくりを目指し、「シネコヤ」として本格的に活動をはじめる。鵠沼海岸のレンタルスペースで毎月2回、フードや会場演出をこらした映画イベントを主宰。2017年4月鵠沼海岸商店街の一角についに「シネコヤ」をオープン。貸本屋を主体とした「映画と本とパンの店」というコンセプトで新たなスタイルの空間づくりを行っている。

「映画とパンの店・シネコヤ」

【営業時間】
営業時間:9:00〜20:00
毎週木曜日定休
【アクセス】
神奈川県藤沢市鵠沼海岸3-4-6(鵠沼海岸商店街 旧カンダスタジオ)
小田急江ノ島線「鵠沼海岸」駅から徒歩3分くらいです。
【問い合わせ】
TEL:0466-33-5393(代表)
WEB:http://cinekoya.com/

路地裏の文化会館「C/NE」

■住所:東京都目黒区鷹番2丁目13−9
■アクセス:東急東横線「学芸大学」徒歩4分
■営業:平日は間借りカレーとBAR営業。土日にイベント。平日は「シーネ食堂」としてお酒と料理を提供。詳しくはオフィシャルサイトにてご確認ください。
■オフィシャルサイト:https://welcomecine.com/
■Facebook:https://www.facebook.com/wearecine/
■Instagram:@welcome_cime

Writer:BSSTO編集部

「暮らしにシネマチックなひと時を」
シネマな時間は、あなたがあなたに戻る時間。
「ブリリア ショートショートシアター オンライン」は、毎日を忙しく生きる社会人の皆さんに、映画のあるライフスタイルをお届けします。
毎週金曜日にショートフィルムをオンライン配信。常時10本ほどを無料で鑑賞できます。
https://sst-online.jp/theater/

Share

この記事をシェアする

Related

0 0
記事一覧へ