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Dec. 09, 2020

【DIZの薦めるショートフィルムの世界】第8回:DIZが薦める12月のショートフィルム

こんにちは、DIZです。
ついに今年最後のコラムになりました…!
振り返ってみるとこれまで経験したことのない大きな変化があった方が多くいらっしゃるかと思います。先の見えない不安に押しつぶされそうな日々の中でも、心に平穏を取り戻してくれる素晴らしいたくさんのショートフィルムに出会えた1年でしたね。
今年最後にご紹介する作品は、ドイツ、フランス、オランダの作品です。
2020年を締めくくるにふさわしい素敵な作品を3つご紹介します!

すべての言葉に裏がある『遠く離れた二人』

『遠く離れた二人 / Another Empty Space』
(ブラジル/ドイツ、約8分)

【あらすじ】
冬のベルリン、街角で恋人同士だった二人が再会する。二人は笑顔でたわいもない会話をしているように見えるが、その心中はどうだろうか…?

2度観ると印象が変わる!胸がキュッと締め付けられるような切なさと苦味が残るラブストーリー。
かつては恋人同士だった2人。失恋の傷はすでに癒えたかのように平然を装った笑顔の会話の裏に隠された心の声が聞こえてくるたびにこみ上げる切なさに胸が苦しくなります。
最後まで観ると全ての言葉に裏があるように思えてしまう予想外のラストです…!

>>視聴ページはこちら

新しい自分と出会う一夜『ローラとの夜』

『ローラとの夜 / All cats are pink in the dark』
(フランス、約20分)

【あらすじ】
17歳のアリスは、自分の身体に違和感を覚えている。インターンシップのための重要な面接の前日、普段だぶだぶの服を着ている彼女は、母親から女性らしいタイトなスーツを着るように勧められて反抗してしまう。そんな時、彼女はローラに出会う。
仏原題:「La Nuit, tous les chats sont roses」(フランスの諺「夜の暗がりでは猫はみんな灰色に見える」に由来)

こちらは最近観た作品の中でも、とても好きな作品です!
自分の基準とは全く異なる価値観を世間に押し付けられて違和感を持ったことがある人は多いと思います。主人公のローラは違和感に抵抗しようとしますが、突然の出会いにより新しい自分を発見し、たった一夜にして世界が変わるような体験をします。
この作品を通して、きっとあなたも新しい自分に出会って、自分をもっと好きになれるはずです!

>>視聴ページはこちら

勇気が出るユーモア『ロックバスターの男』

『ロックバスターの男 / Lockbuster』
(オランダ、約9分)

【あらすじ】
同僚が休暇を楽しんでいる頃、男は会社の倉庫に閉じ込められていた。

平凡で退屈な日常に嫌気がさしていると、何か特別なことが起きて欲しいと考えてしまいませんか?そんな日々を劇的に変える大事件があなたにも明日起こるかもしれません…。
それも全く予想できない形で…。
他人からみたら大したことのないことでも、自分にとっては大きく意味のあることを大切にしていきたい、と勇気が出るユーモアに溢れた作品です!

>>視聴ページはこちら

1年前はショートフィルムの存在すら知らなかったのですが、今では1日の終わりに、ちょっとした空き時間に、当たり前に生活に溶け込んで、なくてはならない存在です。
映画が観られる幸せを改めて感じさせてくれる1年だったと思います。
来年、2021年も素晴らしいショートフィルムにたくさん出会えますように。
みなさま、幸せな年末年始をお過ごしください!

Writer:DIZ(ディズ)

映画の素晴らしさを広めるため、日々SNSで活動中。
映画と映画ファンをつなぐイベント“コスプレイヤーワン”、“アバウトタイムウィズ”など多数主催。
https://twitter.com/dizfilms

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