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COLUMN
Mar. 03, 2021

【DIZの薦めるショートフィルムの世界】第11回:DIZが薦める3月のショートフィルム

こんにちは、DIZです。3月になり、まだ肌寒い日はあるものの春が近づいてきたことを実感できる暖かい日が増えましたね。
春といえば、新生活のために準備を始めたり、新たなチャレンジをしたくなる季節ですよね。新しい世界に踏み出すときは、何歳になってもとても勇気がいると思います。
今月は新しい人生に一歩踏み出すあなたを応援するショートフィルムを3作品ご紹介します。

『代理教師』

『代理教師 / The Substitute』
(イタリア/約16分)

【あらすじ】
高校の教室に現われた、やりたい放題のエキセントリックな1人の男。一体この男は何者?そしてデルピエロのサインボールの行方はいかに!?

今年の春から新社会人になる方に観てほしい作品です。
こちらは2008年アカデミー賞短編実写部門にノミネートされた作品です。
騒がしくて授業どころではないめちゃくちゃなクラスに突然、代理教師と名乗る男が現れ、予想もつかないカオスな展開に。
学園コメディかな?と思いきや、クレイジーな代理教師の授業には社会人にこそ忘れて欲しくないメッセージが込められているとわかる時、胸を打たれます。
何歳になっても自分の大切なものを守りぬく勇気をくれる素敵な作品です。

>>視聴ページはこちら

『バス停留所』

『バス停留所 / Bus Stop』
(イギリス/約12分)

【あらすじ】
クビになった男と、フラれた女。見ず知らずの2人がバス停で出会ったのはきっと必然。彼らが思いつきで始めた小さな町の観光ツアーには、ちょっぴりビターな結末が。

落ち込むことがあったり、毎日が退屈だな、と感じている方に観てほしい作品です。
最悪な状況で出会った初対面の2人が観光ツアーを楽しむ中で、少しずつ心を通わせていく過程が、”最悪”な出来事の後には”最高”の出来事が待っていると信じさせてくれる素敵なラブストーリー。
ちょっといつもと違うことにチャレンジしてみよう。そんな少しの勇気が人生を輝かせるのかもしれません。
ラストは解釈が分かれそうな作品で、ハッピーエンドと捉えるか、ビターエンドと捉えるかはあなた次第。たとえ望む結果が得られないとしても、チャレンジする人生の方が素敵だと思える作品です。

>>視聴ページはこちら

『リアリティ+』

『リアリティ+ / Reality+』
(フランス/約21分)

【あらすじ】
「リアリティー+」と呼ばれるチップを体に埋め込むことで、利用者は理想の容姿を手に入れることができる。しかしその効果は1日に12時間しか持たない。

自分をなかなか好きになれず自信が持てない方に観てほしい世界観がすごいSF作品です。
外見を完璧にカスタマイズできる”リアリティ+”というチップを埋め込み、街中の人全員が完璧な容姿をしている近未来が舞台。とてもワクワクする設定ですが、次第に”リアリティ+”の恐ろしさが浮き彫りになっていきます。
世間の理想に振り回されずに、自分らしく生きていくことの素晴らしさを改めて感じさせる作品で、本当の自分こそが最高に魅力的な姿だと気づかせてくれます。
ありのままの自分を受け入れる勇気をくれるハイクオリティショートフィルムです。

>>視聴ページはこちら

今回は新たなチャレンジを後押ししてくれるような、勇気がもらえるイタリア、イギリス、フランスの作品をご紹介しました。
新生活が始まると忙しくてなかなか映画やドラマを観る時間がなくなってしまうかもしれませんが、そんなときはぜひ、短い時間でも心を満たしてくれるショートフィルムを楽しんでくださいね。

Writer:DIZ(ディズ)

映画の素晴らしさを広めるため、日々SNSで活動中。
映画と映画ファンをつなぐイベント“コスプレイヤーワン”、“アバウトタイムウィズ”など多数主催。
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