ブリリア ショートショートシアター オンライン(以下、BSSTO)は、2022年2月14日にサービス開始から4周年を迎えることを記念し、2月2日(水)にモデルのトラウデン直美さん、映画コメンテーターのLiLiCoさんをゲストに、映画を通じて世界の恋愛事情を語るオンライントークイベント「Colors of Love〜ショートフィルムで語る世界の恋愛〜」を開催しました。
最初に、ホストを務める国際短編映画祭 SSFF & ASIA 代表の別所哲也が、大学の後輩にあたるトラウデン直美さん、映画祭のフェスティバルアンバサダーでもあるLiLiCoさんを紹介。LiLiCoさんは、「横浜にショートフィルムの映画館があったころから10年以上、毎年“程よいイケメン”の哲也さんとバレンタインに恋愛トークをしているんです」と話し、「主人よりも私の過去を
知っている」と笑いを誘いました。
続いて、トラウデンさんはドイツ、LiLiCoさんはスウェーデンの背景を持つ中で、それぞれの国のバレンタイン事情について聞きました。
スウェーデンでは「ハートの日」として、バレンタインまでの1週間、人々が特別に優しくし合うという素敵なエピソードをLiLiCoさんが披露。
ドイツのバレンタインはチョコレートを贈りあうよりも、花やカードを贈りあう方が多いとトラウデンさんが話しました。
現在BSSTOのバレンタイン月間で配信中のフランスのショートフィルム『カット・カット』を上映。視聴した後は、それぞれの感想をシェアしました。
トラウデンさんは、「映像として衣装やセットがポップな色合いで、見ていて楽しかった。最初はリズミカルに進んでいくストーリーだが、途中でふっと心が温まるポイント、自分自身もこういうことがあるのでは、と思わせる場面があり、短い8分〜9分の間でも色々なことが伝えられる」とコメント。
LiLiCoさんはタイトルにリンクするストーリーについて解説。「新人美容師がだんだんと自信に満ちていく中で、傲慢さが出てくる。それを成長過程で“カット”し、自由で自分らしくいたほうが良いと感じる。人生では“カット”していかないとならないものはいっぱいある。彼女たちの成長過程をなぞらえて“カット・カット”としているのではないかな」と話しました。
また、「男性目線でこの作品を見ると?」という別所からの質問に、主人公に想いを寄せるホットドッグ屋さんの心情をLiLiCoさんが熱弁。トラウデンさんは男性も、実は主人公が自分のことを気になっているのを知っていたのではないか、と解説。それぞれの見方の違いを話しました。
別所は「母親が美容院を経営していたので、美容院の世界観が親近感があって面白かった。男性がシャイだったので、想いの伝え方について興味深く観た」と話しました。
トラウデン直美さん
作品の感想から、バレンタインの想いの伝え方について話が展開。トラウデンさん、LiLiCoさん共に「ストレートに想いを伝えてほしい」と理想を語りました。
トラウデンさんは、「間接的な優しさよりも、普段の体調の変化に気づいてくれるようなさりげない気遣いを嬉しく感じる」と話し、これまでの恋愛の思い出では、中学校時代の甘酸っぱい気持ちについて告白。好きだった子との学校帰りの道、もう少し長く一緒にいたくて家を通り越して途中の公園まで歩いていたエピソードを紹介しました。
LiLiCoさんは、25年前以上の話を回想。「一緒にご飯を食べにいく年上の友達から“今日はよろしく”と渡された花束がとても素敵だった。今でも好き」と話しました。
別所哲也
続いて、話は「花のある生活、人生」について。
「花を持って急ぎ足で向かっている男性を見るとキュンとする」「自分の好きなパートナーに渡すだろう花束を想像する」と熱く語るLiLiCoさんに、トラウデンさんも「何でもないときに不意打ちでもらった花束って本当に素敵」と共感。
また、LiLiCoさんはチューリップの花の咲き方、散り方に感じる魅力も熱弁。トラウデンさんは、「一人で花を買って帰った日は、それだけで部屋が明るくなる。贈り物でもらえば、そのひとのことを思う」と花のある人生についての話題で盛り上がりました。
海外でのコミュニケーションについて話が及ぶと、別所は、「映画『アポロ13』でトム・ハンクスが搭乗前に奥さんに贈る投げキスが素敵」と例を挙げ、ハグやウィンクなどヨーロッパで行われる愛情表現と、日本での表現の違いについて話しました。
別所は日系アメリカ人の妻とは手をつないだり、ハグしたりすることは日常とのこと。LiLiCoさんは、「日本人の夫(純烈の小田井涼平さん)に外でハグしようとすると避けられる」と笑いながら話し、「それでも私色に少しずつ染めています」と話しました。
LiLiCoさん
トーク終盤では、それぞれの理想の恋愛についてお話を聞きました。
トラウデンさんは、「恋愛は一番自由であるべきもので、それぞれの人に対する気持ちが、後ろめたさなく自由なものであることがスタンダードになると良い」と考えを述べ、「温かい気持ちになる恋愛が理想」と話しました。
また、「これだけは」という必須条件について聞かれると、「周りの人にやさしいかどうか、一緒にいる人に気を使えるか、自信をもって私のパートナーなんですと紹介できる人」と説明しました。
LiLiCoさんは、「以前には“お酒が一緒に飲める人が理想”だったものの、そういうことも必須ではなくなってきた。父親が外国人であることをとり立てて驚かれるのは嫌、外国人という括りではなく一人の人としてつながってほしい」と話しました。
別所からトラウデンさんへ
今年のBSSTO4周年記念イベントは、一般社団法人花の国日本協議会とタイアップして、お花でバレンタインを盛り上げる企画を展開中。出演者3人がそれぞれをイメージしたブーケをプレゼントし合う企画でイベントを締めくくりました。
別所からトラウデンさんへは、トラウデンさんの好きな白を基調にビタミンカラーの黄色を入れた、スイートピーと光沢感あるラナンキュラスの花束をプレゼント。
華やかだけど、清楚なイメージで作ったという説明に、トラウデンさんは「うれしい。見ていて元気になる」と顔をほころばせました。
別所からLiLiCoさんへは、黄色とオレンジの、LiLiCoさんが大好きだというチューリップをいれ、アクセントにワインレッドの花を配した、色とりどりのブーケを。「どうしよう、黒いトゲトゲのバラだったら・・・」と言っていたLiLiCoさんも、「まーなんと華やかな」と笑顔になり、「今日これを抱いて寝ます」とブーケを抱きしめました。
トラウデンさんからLiLiCoさんへ
トラウデンさんからLiLiCoさんへは、「周りを明るく、あったかくする一方で、言いたいことは言う、芯の強さを持ったイメージ」から、オレンジのたくさんの花びらに、真ん中が黒い珍しいガーベラの花束をプレゼント。
トラウデンさんから別所へは、情熱的でダンディーなイメージから、深みのあるワインレッドのダリアが渡されました。
お気に入りのコーデュロイの思い出と赤いバラ
LiLiCoさんからトラウデンさんへは、「アースカラーやベージュの服を着ている写真を見て、透明感があり、肌もきれいだと感じた。同時に、見た目の美しさだけでなく、しっかりしている、勉強しているイメージがある」と、フェアビアンカとクリスタルドレスという白とピンクのバラのブーケをプレゼント。甘い香りが漂う中、「これからどんな色に染まっていくのか楽しみ」と別所とLiLiCoさんがコメントしました。
最後に、LiLiCoさんから別所へは、真っ赤なバラと白いバラのブーケが。「やり手で、自分たちでなんでもやっちゃうイメージ」と説明のあと、別所が長年愛用していた赤色のコーデュロイのズボンのエピソードを披露。古くなり捨ててしまったと話を聞き、「“もう一度はいてほしい”という思いも込めてこのブーケにした」と話しました。
「皆さんもぜひ誰かにお花を贈ってください」
温かい気持ちに包まれ、イベントが終了しました。
バレンタイン月間で配信する作品はBSSTOに会員登録後無料で視聴いただけます。
アーカイブ配信はこちら
Brillia SHORTSHORTS TEHATER ONLINE 4周年記念イベント 「Colors of Love〜ショートフィルムで語る世界の恋愛〜」
毎年バレンタインシーズンに開催している「恋愛×映画」のトークイベントを2022年2月2日(水)に開催。今年はコロナ禍ということもあり、昨年に引き続きオンラインLIVE配信で全国の皆さんにお届けしました。
アーカイブ配信URL
https://youtu.be/G7VSWVAs3Jc
Writer:BSSTO編集部
「暮らしにシネマチックなひと時を」
シネマな時間は、あなたがあなたに戻る時間。
「ブリリア ショートショートシアター オンライン」は、毎日を忙しく生きる社会人の皆さんに、映画のあるライフスタイルをお届けします。
毎週金曜日にショートフィルムをオンライン配信。常時12本ほどを無料で鑑賞できます。
https://sst-online.jp/theater/