ログイン
MAGAZINE
Feb. 20, 2021

【イベントレポート】身近で気軽な映像体験を!
縦型動画制作オンラインワークショップをレポート!

2021年2月6日、ショートショート フィルムフェスティバル & アジア × アドビ 縦型動画制作オンラインワークショップが行われました。

本記事では、ワークショップに参加し、スマートフォンとアドビの動画編集アプリ「Adobe Premiere Rush」を使って縦型動画制作にチャレンジした様子をレポートします。
講師は、初心者にもわかりやすい動画講座で人気を集めるpitaco(ぴたこ)さん。縦型ならでは、そしてスマホならではの撮影方法など、簡単に動画制作に取り組めるコツを学びました。

オンライン開催されたワークショップの様子

縦型動画とは?

これまでは映像といえば横向きが一般的でしたが、今は家のテレビや映画館だけでなく、スマホで映像を見ることが増えている時代。TikTokやInstagramのリール機能など、すでに縦型映像は身近なところに溢れています。さらに、片手で気軽に視聴できる縦型映画は、ショートフィルムのような短い時間で観られる映像コンテンツとの相性も良いのです。

SSFF & ASIAでは2021年の開催に向け、縦型ショートフィルムを公募する「バーティカル部門 supported by smash.」を展開中。
バーティカルシアターアプリsmash.を運営するSHOWROOM株式会社の前田裕二さんによると、縦型動画ならではの面白さは「対象の近さ」「横幅の制約の面白さ」「自分のスマホの中で起こっているような没入感」とのこと。横型動画とはまた違う、新しい物語を楽しめるかもしれません。

さっそく撮影開始!撮影のポイントは?

簡単にAdobe Premiere Rush(以下:Rush)の操作方法について説明を受けた後、さっそく撮影タイム!pitaco先生のお手本動画(instagram.com/tv/CKLekvlgUYb)を参考に、私はリモートワークでのコーヒータイムを撮ってみることにしました。

TIP1 縦型のものが収まりやすい
pitaco先生のお手本では、お茶を注ぐ縦の動きが縦型動画との相性がいいと言われていました。背景の余分な情報が映り込まないので、「お茶を注ぐ」映像だけに集中してもらえるそう。

実際に撮影してみたところ、全身が映るようにしながらも、背景の汚いところが入らないという大きなメリットがありました。(実は横に慌てて寄せたゴミ箱やら扇風機やらが隠れています(笑))室内や狭いところの撮影に、縦型映像はとても相性が良いようです。

TIP2 いろいろな視点で撮ってみよう!
スマホを地面に置いたり、カーテンレールの上に置いたりして、同じ映像でもいろいろな角度から撮ってみると、新鮮さやストーリー性を作ることができます。

大きな三脚やクレーンがなくても、小さくて軽いスマホならセッティングは簡単。映り込む地面や壁、カーテンもいい味を出してくれます。また、真上からのカットは手元がよく見えるので、横幅の制約をうまくクリアできる撮り方だと思いました。

TIP3 トランジションを工夫する
カットの移り変わりにもひと工夫を。画面を手で隠すなど、こちらもスマホのサイズ感ならではの映像を作ることができます。

編集をしてみよう!

編集に使用したAdobe Premiere Rushは、スマホで無料で始められ、編集画面もシンプルでわかりやすいため、初心者でも簡単に扱うことができます。

1 撮影したビデオを取り込み、必要な部分を切り取る
指1本で簡単に動画の切り貼りができます。他にも、横向きで撮った動画を縦向きにトリミングしたり、2つの動画を重たりするなど複雑な操作もあっという間。

2 字幕をつける
フォントや字幕の種類も豊富。字幕をつけることで、セリフがなくても映像にストーリー性が生まれます。

3 BGMを選ぶ
BGMをつけると一気に雰囲気が出ます。あえてBGMを切って、生活音をいれてもよし。サウンドトラックも豊富で、効果音をつけることもできます。Rush内のBGMはすべて著作権フリーなので、安心して使用できるのが嬉しいですね。またプレミア版では、他の音楽サイトと連動してBGMを選択することもできます!

4 ビデオの色味を調整する
搭載されているフィルターを使うこともできますが、細かく露出や明るさを調整することも可能です。
既存の動画編集アプリではコマごとの編集が基本でしたが、Rushでは速度調整や効果をつける範囲を自由に選択できるので、とても便利です。

動画制作の楽しさはトライアンドエラーから!

ワークショップが終わった後、続きの編集を進め、1時間かかってようやく1分半ほどの動画が完成しました。こだわり始めるといくらでもこだわれるので、思わず夢中になってしまいます。縦型映像は、背景の映り込みが少ない分、家の中でも簡単に撮影できる気軽さがあって新鮮でした。

撮影から編集までやってみて、「完成図をイメージして撮影する」ことが大切だと思いました。最初にpitaco先生もおっしゃっていましたが、撮影と編集を繰り返すことでそのイメージが作れるようになっていきます。また、他の人が作った映像を見る際にも、どんなふうに撮影されているのか考えながら見ることで、自分の撮影にも生かしていけるそう。smash.にはたくさんの縦型コンテンツがあるので、いくつか見てみると参考になるかもしれません。
映画に脚本があるように、動画制作の「脚本」を自分なりにイメージしてみると、よりクオリティの高い映像が作れるのではないでしょうか。

完成した動画がこちら

ワークショップの様子はSSFF & ASIA YouTubeチャンネルにアーカイブされています。

視聴はこちら↑

pitaco(ぴたこ)

ミニ枠番組制作、生放送運営など報道局勤務を経て、フリーの動画講師として活動。機械が苦手な方や超初心者を対象にスマホでできる動画編集Tipsを発信。2019年~女性誌withの読者モデルwith girlsの動画教室を担当。現在は映像クリエイターの学びの場Vookのコンテンツディレクター、Vlogアカデミーなどのオンラインイベント、ライブ配信の進行担当として活動の場を広げている。
YouTube
Instagram

Adobe Premiere Rush

外出先で制作できるオールインワンのビデオ編集アプリ
詳細はこちら
※機種により対応していないスマートフォンもありますのでご注意ください。

ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2021 

バーティカルシアター部門 supported by smash.
応募締め切り:2021年2月28日
https://www.shortshorts.org/ja/creators/vertical.php

Writer:安田佳織

「ブリリア ショートショートシアター オンライン」編集アシスタント。東京都在住の大学院生。専攻はドイツ文学と表象文化論。

Share

この記事をシェアする

Related

0 0
記事一覧へ