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COLUMN
Jul. 24, 2018

【Brillia SPECIAL FEATURE】大人の遠足(2)低山トラベルを体験!

東京建物Brillia が発行している会報誌『Brillia』の中から、暮らしを楽しく豊かにする情報をピックアップしてお届けします。
今回は前回に続き「大人の遠足」をテーマにお届けします。

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頂上を目指して標高の高い山に登るのはハードルが高く感じるけれど、
1,000m以下の"低山トラベル"なら、日帰りで挑戦でき、初心者さんにもおすすめです。
今回は、東京・奥多摩にある御岳山(標高929m)を山歩き。
日本各地を旅する低山トラベラー 大内征さんのレクチャーのもと、
歴史や文化を身近に感じながら、新しい山の魅力を楽しみましょう。

スタートする前に、ストレッチ!

アキレス腱を伸ばしたり、屈伸したり。
登山前のストレッチは必須。筋肉の温度を上げて、体がスムーズに動くようにしてケガや事故を防ぎます。

ケーブルカーを使い、山上ですごす時間を多くとる

御岳山の見どころは、山頂の「武蔵御嶽神社」。徒歩だと1時間かかる道のりを、ケーブルカーを利用すれば「滝本」駅から約6分で「御岳山」駅に到着。早く着いた分、山を楽しむ時間が取れる。

ケーブルカーの窓から見える風景や動植物を観察するのも楽しみのひとつ。

山ならではの土産物屋や宿坊などを散策する

案内図を見ながら今日のルートを確認。散策中のみどころが随所に記されている。

いよいよ登山開始。ここから神社までの道のりは舗装されているうえ、土産物屋や宿坊など、山の暮らしを垣間見ながら登ることができる。

土産物屋や休憩所が並ぶ表参道。

山間にある宿坊が登山者を迎えてくれる。

お犬様信仰の御岳山は、犬と一緒に登山できる。

歴史上の物語を踏まえて、伝承をたどる

武蔵御嶽神社

歴史小説&地理にまつわる知識豊富な大内さん。「道に迷ったヤマトタケルをオオカミが救出。やがてオオカミは大口真神となり御岳山に留まりました」。麓の農家の人たちにとっても、オオカミは害獣を追い払ってくれるありがたい動物。実は私たちの暮らしにも関係があることに気づかされる。

武蔵御嶽神社の至るところにお犬様を発見。実は犬ではなくニホンオオカミだそうです。

岩に登ってロッククライミング気分を味わう

「天狗岩」岩に登るときは足場が崩れないか、鉄鎖の有無など安全確認を必ず行うこと。

天狗が上を向いたような形をしていることから、天狗岩と名付けられた大岩。設置された鉄鎖をつたいながら、岩肌を這うようにして登ると、てっぺんにはなんと天狗が!

御岳山にはほかにも、天狗が座ったと言われている「天狗の腰掛け杉」がある。

ロックガーデン&綾広の滝でマイナスイオンを浴びる

ロックガーデン

岩を覆う苔が木漏れ日を受けて美しく輝くロックガーデンの姿は幻想的。今回の旅の最終目的とも言える「綾広の滝」は、滝行にも使用される。

綾広の滝

神社へ続く階段に隠れた天邪鬼の姿が!内なる邪気を天邪鬼とともに封じ込めて、清々しい気持ちで参拝。

樹齢千年を超える、国指定文化財の御岳ノ神代欅。

いかがでしたか?
今回は御岳山を例に比較的気軽に行ける低山トラベルをご紹介しましたが、約7割が山間部と言われる日本には、まだまだ他にも魅力的な低山がたくさんあります。
最後に大内さんがおすすめする日本各地の低山をご紹介しますので、ぜひこの夏、各地の低山トラベルに出かけてみてはいかがでしょうか?

金華山(きんかさん)

宮城県石巻市/標高445m

牡鹿半島の突端に浮かぶ、野生の鹿や猿が生息している島。東奥三大霊場の一つで、3年連続してお参りすると、「一生お金に不自由しない」と言われています。山頂から眺めるリアス式海岸が絶景。

高鶴山(たかつるやま)

千葉県鴨川市/標高326m

天狗の山として知られ、山頂の石尊神社には天狗面が奉納されています。「湿った土地・美しい流水」の古代語を意味する高鶴山は、その名にちなんで、三段の滝や渡渉、金杖の滝など、水が豊か。遠く富士山まで見渡すことも。

求菩提山(くぼてさん)

福岡県豊前市/標高782m

国指定史跡の修験道の山で、かつてここで修行をしていた山伏たちの生活の跡など、多くの遺構が残っています。山麓の集落は「求菩提の農村景観」として重要文化財に認定。山の中にある五窟巡りでは、たくさんの遺跡に出合えます。

太郎坊山(たろうぼうやま。別名:赤神山)

滋賀県八日市/標高350m

古くから「神験即現」の大神と称えられ、勝利と幸福を授ける神様として信仰されている山。ゴツゴツした岩場が多く、夫婦岩の岩の間を通って参拝すると願いが成就するとも言われています。晴れた日には琵琶湖や比叡山が望めます。

大内征

低山に秘められた歴史や伝承物語をたどって、日本各地を旅する低山トラベラー。独自の登山スタイルを探求しながら山の魅力を発信している。

Writer:住まいと暮らしのトータルブランド、Brillia(ブリリア)。

「洗練」-シンプルで上質、確かさを備えた都市の洗練。
「安心」-健やかで快適、安全の上に成り立つ、住んでからの安心。
私たちはこの2つのコンセプトを機軸にあらゆる英知と経験をBrilliaというブランドに結実させるべく住まいと暮らしについて、さまざまな視点から、さまざまな専門家とともに研究、議論、検証を繰り返してきました。
その核にあるのは、住まう方の暮らし、そして未来を輝かせたい、という思いです。
オフィシャルサイト: brillia.com

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