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INTERVIEW
Oct. 09, 2018

【Special Interview】スピルバーグ監督作品に出演、森崎ウィンがハリウッドで立てた30歳の目標

2018年公開の米映画『レディ・プレーヤー 1』(スティーヴン・スピルバーグ監督)に日本俳優として唯一出演した森崎ウィンさん。ダンスボーカルユニットPrizmaXのメンバーとして活躍する傍ら、映画やテレビドラマなどで俳優として活躍の幅を広げている。そんな森崎さんがショートショートフィルムフェスティバル & アジア 2018 in YOKOHAMAに、俳優・別所哲也と登壇。ショートフィルムの魅力やハリウッドでの経験について語った。
BSSTOではイベント後の森崎さんにインタビュー。ショートフィルムやこれからの目標について聞いた。

いつかミャンマーで映画をつくりたい

今回は「SSFF & ASIA in YOKOAMA」のトークイベントにご登壇されました。トークに先立ってダンスをテーマにした作品をご覧いただきましたが、 ご感想はいかがですか?

森崎
一観客として、目が潤んだり笑ったり、没頭して観ました。ショートフィルムは短いですが、ある種の異次元へ一瞬で連れて行ってくれるものだと感じました。

小学生の頃にミャンマーから日本に移住されて、現在は俳優としてご活躍の森崎さんですが、映画の原体験は?

森崎
ミャンマーでは祖母と一緒に住んでいたのですが、その祖母が映画が好きで、ミャンマーの映画を観ているときに僕も一緒に座ってみるのが日常でした。それが映画との出会いでしょうか。有名な女優さんが出る映画などは、たまに祖母と一緒に映画館に出かけて観ることもありましたね。

おばあ様と一緒に過ごす時間に映画があったと。

森崎
そうですね。それが大きいかもしれませんね。あとは、日本で演じる立場になったときに面白さを感じられたというか、映画の見方が変わったというのもあります。なので、常に映画との出会いが続いているような感じがします。

最近もミャンマーに帰国されていらっしゃったそうですが、ミャンマーと日本を比べてみてミャンマーにあって日本にないものってありますか?

森崎
ミャンマーの芸能はまだまだです。技術や機材の面でも足りていませんし、人々のエンターテイメントに対する関心も育っていません。ですが、それが逆に面白くて、ある意味自由なんですよね。日本の映画界は長い歴史の中で先輩方が作った轍があって、ある程度のレールを感じるのですが、ミャンマーは自由を感じます。

自由とはどこで感じますか?

森崎
ミャンマーでは監督よりも俳優のほうが立場が上なんですよね。俳優の側が「もっとこうしたい」といえば、それも飲み込んでいただけるし、作品に対する熱もそのままぶつけられるといいますか。「大人の関係でこれだから」があまりないのを感じました。

俳優と監督がフェアな立場で議論ができると。

森崎
僕の目標としては、日本で活躍して認められるようになって、映画・エンターテイメント・映像の経験を積んで、いずれミャンマーで自分が主導して映画を作っていけたらと思っています。ミャンマーのお客さんにエンターテイメントの世界の面白さを知ってもらって、週末は映画に行こうって思ってもらえたらいいですね。

恥やプライドを全て捨てて努力した経験

6月に出版された、1st visual & interview book『Win-Win』では、20代前半のころは芸能界は「向いていないんじゃないか」と感じていたと書かれていますが?

森崎
今でも向いていないと思うときはあります。たまに壁にぶつかったときに、向いていないのかなと思ってしまうことがありますね。わかりやすく落ち込むので・・・(笑)
ですが、好きだからやりたいし、好きだから努力したいと思っています。向いている向いていないって誰が決めるものではないですし、人間が作り上げたもので人間にできないものはない、と証明したいですね。

この道で生きていく覚悟が決まったのはどのタイミングだったのでしょうか?

森崎
あまりよく覚えていないのですが、最近改めて実感がわきました。今はまだ実家暮らしなんですが、今年中には一人暮らしをしようと思っていまして。一人暮らしで自由になりたいというよりは、ちゃんと自分で自立して生活したいと思っています。そのためには、仕事を頑張らないと家賃も払えませんしビザの更新もできませんし、一層身が引き締まるというか実感がわきますね。

ご出演されたハリウッド映画『レディ・プレイヤー1』についてですが、ロサンゼルスに行ってオーディションを受けたそうですね。俳優に限らず誰もが面接を受ける機会があると思うのですが、平常心でいられるコツはありますか?

森崎
ないです。技は全くないです。あがってできなかったらそれが自分だと思うしかないです。だったらもっと努力しようというだけであって。「家で出来てたのに!」っていう経験は僕もめちゃめちゃあるんですよ。家ではこのセリフ言えていたのに現場でめっちゃ噛むみたいな。

意外ですね。今日のイベントでも堂々としていらっしゃいました。

森崎
アーティストのKという韓国人の先輩がいるんですけど、その人が言うには「いっぱい練習すれば自信がつくから」と。その人のライブって一回も外しているのを見たことないんですよ。「緊張しますか?」って訊いたら「緊張しない」って。「なんで」って訊いたら「いっぱい練習してるから間違えない」って言うんですよ。「かっけええ」って思いましたね。そこまでいけるかどうかなんですよ。まずは「あがらないためになにをしよう」というよりかは、どこでも力を発揮できるように練習しようという方に目線を移した方がいいんじゃないかなって、先輩の話を聞いて思いました。

撮影現場では英語で苦労されたそうですが、どういう工夫でそれを乗り切ったんでしょうか?

森崎
めちゃめちゃ苦労しましたよ。もう途中から裸になろうと思いました。分からないものは分からない。「すいません、出来ません、分かりません、どういう意味ですか」って恥ずかしくても聞くようにしたんです。恥とかプライドとか全部捨てた瞬間があって、本当に「飛び込む」ってこういうことなんだなって感じましたね。
撮影に入った時に、「現場で冗談を言い合えるくらいになりたい」っていうのが目標だったんですけど、それは達成しました。主演のタイと笑かせあって、途中でカメラ止めるみたいなのがあったりとか。それが自分の中で思い出深くて、ここまで出来たんだって感動がありました。思えばできるんですよ。その思いの強さが重要なんです。

森崎ウィンが立てる30歳までの3カ年計画

現在28歳の森崎さん。アラサーと言われる年齢になりましたが、30歳は節目として意識されていますか?

森崎
30はひとつ節目だなと思っています。30って経験もそれなりに積んで、自分はここにいるんだと示す年、自分の存在感を表していかなきゃいけないのかなと思っています。20代はなんでもとにかく飛び込んでいく時間でしたが、「これといえばウィンだよね」とか、そろそろ肩書きがついてくる頃なんじゃないかなって思っていて。「とりあえずウィン君使ってみる」じゃなくて、「この役だったらウィンを呼ぼう」とか、そういう風になりたいと思っています。

30ってプライベートなライフステージも考えると思いますが、この時までに何か達成していようみたいなプランはありますか?

森崎
先程もステージ上で別所さんとお話したのですが、3年計画っていうのをこれから書こうと思っています。なんとなく10年以内にアカデミー賞獲りたいっていうのは固まってはいるんですけど、それについてのプロセスってまだ深く向き合えていないなって。
日々忙しいのは凄くありがたいことですし、別所さんに言われた通り、「求められているんだったら飛び込んでいけ、立ち止まっちゃダメなんだ」ということも大事なんですけど、僕は目標がないとやれない人間なので、2~3日でいいので時間をとってがっつり自分と向き合いたいんですよね。

今まで溜め込んできたものを一度、自分の中で整理する時間を持ちたいと。役が自分についてくるという意味で、目標にされている方はいらっしゃいますか?

森崎
今年ドラマで共演した綾野剛さんは本当に尊敬できる方ですし、「綾野剛ブランド」を間近で見られたのはとても勉強になりました。主役って現場でこういう風にいるべきなんだなぁって。僕が綾野さんになれるわけないですが、俳優としての存在感の出し方はこれからの僕の人生に反映させていきたいと思っています。

「森崎ウィンブランド」を作っていくと。

森崎
作りたいですね、「森崎ウィンブランド」。それを経て、これからもいろいろなことに挑戦していきたいです。

取材:大竹 悠介
撮影:吉田 耕一郎

森崎ウィン(もりさき・うぃん)

1990年生まれ、ミャンマー出身。小学校4年生の時に日本へ渡る。2008年よりダンスボーカルユニット・PrizmaXのメインボーカルとして活躍中。俳優としても映画『ごくせん THE MOVIE』『パレード』『書道ガールズ!!わたしたちの甲子園』『天国からのエール』『闇金ウシジマくん』『鬼談百景/追い越し』などに出演。2014年には『シェリー』で映画初主演を務める。2018年、日緬共同制作映画『My Country My Home』に出演、そのスピンオフであるドラマ版『My Dream My Life』では主演を務めるなど、ミャンマーで大ブレイク。また、スティーブン・スピルバーグ監督『レディ・プレイヤー1』のオーディションでメインキャストであるダイトウ/トシロウ役に抜擢され、ハリウッドデビューを果たした。

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Writer:大竹 悠介

「ブリリア ショートショートシアター オンライン」編集長。大学院でジャーナリズムを専攻した後、広告代理店勤務を経て現職。「映画体験の現代的な価値」をテーマに全国の取り組みを継続取材中。ショートショートではWEBマネージャーやクリエイターコミュニティの運営を兼務。

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