国際短編映画祭ショートショートフィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)と連携して、国内外のショートフィルムを紹介しているBrillia SHORTSHORTS THEATER ONLINE。本連載では、一人ずつショートフィルム作家をご紹介しています。
今月は特別編として、2021年11月26日に劇場公開されるオムニバス映画「昨日より赤く明日より青く-CINEMA FIGHTERS project-」の監督をご紹介します。今回はGENERATIONS from EXILE TRIBEの佐野玲於氏が主演する「BLUE BIRD」のSABU監督にお話を伺いました。
※CINEMA FIGHTERS projectとは
作詞家 小竹正人の詞の世界観を脚本、映像(ショートフィルム)化。 新進気鋭の監督や著名な監督をむかえ、主演キャストにLDHメンバーが参加、EXILE HIROがエグゼクティブプロデューサー、SSFF & ASIA代表の別所哲也が企画・プロデュースでショートフィルムを製作する。LDH × SSFF & ASIAがタッグを組み今回で4段目となるプロジェクト。
SABU監督
「BLUE BIRD」
<監督>SABU
<出演>佐野玲於、醍醐虎汰朗
<主題歌>“あおいとり” KAZUKI(DOBERMAN INFINITY)
<ストーリー>
兄のケンジ(佐野玲於)と弟のジュン(醍醐虎汰朗)は何をするにも一緒だ。お揃いに青く染めた髪とパンクファッションで、拾ったスクーターを運びながら互いに夢を語り合う。だが、ジュンが突然頭に激痛を訴え倒れてしまう。病状を告げる医師の言葉を受け入れられないケンジは、顔面包帯だらけで横たわるジュンを連れて逃げ出した。ところが、連れてきた包帯の男は人違い。急いで病院に戻ると、病室の前では悲しそうな医師と看護師たちがケンジを待っていた。
「あおいとり」ミュージックトレーラー
1 初めて映画を作ったのは何歳の時でしょうか?処女作の内容を教えてください。
32歳。弾丸ランナー。三人の男たちが走り続ける物語。
2 長編にはないショートフィルムの魅力はどんな点にあるとお考えですか?
展開の速さが好きです。
「BLUE BIRD」より、佐野玲於・醍醐虎汰朗
3 「CINEMA FIGHTERS project」のコンセプトである、詞×音楽×映画の掛け合わせについて、こだわった点を教えてください。
主題歌をフルで使用すること。
エンドロールで主題歌をフルで使用し、観客に歌詞の内容と本編を照らし合わせてもらえればと。
4 コロナ禍で制作活動にはどんな影響がありますか?また、コロナ禍で生じる制約に対してどのように取り組んでいらっしゃいますか?
大勢のエキストラが必要なシーンは大変でした。
前日に全てのエキストラにPCR検査をしてもらい、当日は体温検査、待機場所の確保など色々と面倒でしたが、僕はコロナ禍でも問題ないです。
5 今後作ってみたい作品や、取り組みたいテーマはありますか?
超アートな作品が撮りたいです。
SABU
1964年生まれ、和歌山県出身。監督デビュー作『弾丸ランナー』(96年)でベルリン国際映画祭パノラマ部門出品およびヨコハマ映画祭新人監督賞受賞。以降、笑いを絶妙に織り交ぜたエンタテインメント作品を中心に、精力的に作品を発表し続け、『jam』(18年)ではモスクワ国際映画祭ロシア批評家協会賞を受賞、『DANCING MARY/ダンシング・マリー』(21年11月5日公開予定)ではシッチェス・カタロニア国際映画祭正式出品、ポルト国際映画祭審査委員特別賞受賞、イタリア・ローマで開催されたアジアン映画祭最優秀オリジナル映画賞受賞など話題が絶えない。主な監督作に、『蟹工船』(09年)、『うさぎドロップ』(11年)、『天の茶助』(15年)、『MR.LONG/ミスター・ロン』(17年)、『砕け散るところを見せてあげる』(21年)がある。
『昨日より赤く明日より青く-CINEMA FIGHTERS project-』
詩と音楽、映像を一つに融合したプロジェクトの第4弾。今回は6篇全てにGENERATIONS from EXILE TRIBEのメンバーが参加。SABU「BLUE BIRD」はドジな兄と陽気な弟とのかけがえのない絆を、新城毅彦「真夜中のひとりたち」はそれぞれ大切な人を喪失した男女が歩く東京の一夜を、山下敦弘「言えない二人」は幼馴染に想いを伝えられない男のもどかしい気持ちを、森義隆「怪談 満月蛤坂」は美しい女の幽霊に愛された料理人の怪異を、真利子哲也「COYOTE」は新型コロナ禍で急変する世界を、久保茂昭「水のない海」は他人との関わりを避けてきた青年と中国人留学生との出会いを、監督それぞれの個性あふれる物語が展開する。
2021年11月26日全国公開
映画オフィシャルサイト http://www.akakuaoku.toeiad.co.jp/index.html
Writer:BSSTO編集部
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