ログイン
MAGAZINE
Jan. 12, 2022

【Creator's File】File15: 田村悠/Yu Tamura(『ナイトジョガーズ』監督)

国際短編映画祭ショートショートフィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)と連携して、国内外のショートフィルムを紹介しているBrillia SHORTSHORTS THEATER ONLINE。本連載では、一人ずつショートフィルム作家をご紹介しています。
今月はBSSTOで2022年1月25日まで特別配信中の「MIRRORLIAR FILMS plus(ミラーライアーフィルムズプラス)」プロジェクト3作品の監督をご紹介します。
3人目はジョギングから始まる熾烈なバトルをコミカルに描いた「ナイトジョガーズ」の田村悠監督にお話を伺いました。

田村悠監督

「ナイトジョガーズ」

<監督>
田村悠
<出演>
カズサ、RC、TAXI、吉川遼、吉村琴恵、鈴木あき子、出井麻莉子、安田崇人、中塚友梨、坂本佳菜子、森園倫成、大内啓佑、中島康晃
<スタッフ>
プロデューサー:中島康晃、撮影:藤原功一、照明:藤原功一、録音:田村悠

<ストーリー>
カズサはジョギングが趣味の男。いつものようにラジオを聴きながら走っていると、「ジョギング中に見かける男性にラブレターを渡そうと思っている」というメールが紹介された。
手紙を受け取るのは俺か、俺以外か。運命のナイトジョギングがスタートする

監督インタビュー

1. 「ミラーライアー」に加わった経緯について教えてください。

映画を制作するにあたり、チームのモチベーションのためにもどこか公募企画に応募しようと思い、タイミングの合うものを探していました。
MIRRORLIAR FILMSの記事を見て、まず発表されている参加俳優さんや監督さんたちが有名な人たちばかりで夢がありそうだったこと、あとは賞金額のインパクト…
何より、「だれでも映画を撮れる時代」というコピーを、カメラメーカー等でなく、最前線で苦労して作っている現場の人たちから発せられている事に驚きました。
そしてまさに自分はその「だれでも」にあたる人間でしたので、この企画なら、本当にフラットな目線で評価してもらえるのではないかと思い、応募を決めました。

2. 長編にはないショートフィルムの魅力はどんな点にあるとお考えですか? 

出演者が1人でも、ロケーションが1つでも、作りたい、という気持ちと一つのアイデアがあれば誰にでも作れることが魅力だと思います。
また、鑑賞する立場としても気軽に観られる所は魅力だと思います。

「ナイトジョガーズ」より

3. 「ナイトジョガーズ」で一番こだわった点や、観客に観てもらいたい点はどんなところでしょうか?

この映画に関わった全員が映画制作も演技も初めて行なったメンバーです。その土台で、本気で入賞を目指して映画を作る、というチャレンジでした。
いいものが作れるか、よりも、まず演技が・撮影が・編集が、できるのか?という所からのスタートで、もはや演者・スタッフの区別もなく全員で取り組みました。
そこにいくつかの幸運が重なり、劇場や配信でご覧いただける機会に恵まれました。

本来であれば映像の中だけでお楽しみいただきたいですが、この作品については素人集団が奮闘したという背景も知っていただいた方がより楽しんでもらえるのではと思っています。

4. コロナ禍で制作活動にはどんな影響がありますか?また、コロナ禍で生じる制約に対してどのように取り組んでいらっしゃいますか?

ナイトジョガーズでいえば、脚本の制作段階からコロナの状況を意識して制作しました。
密になるシーンを少なく、なるべく外で、人手の少ない夜間で撮影する、など、参加者の不安もなるべく減らせるよう心がけました。

5. 今後作ってみたい作品や、取り組みたいテーマはありますか?

今作とは反対に、セリフがたくさんあって、
自分らしく生きることをテーマにした作品を作ってみたいです。

田村悠(たむら・ゆう)

普通の会社員。20代からのバンド活動を通して出会った仲間の影響で写真や映像に興味を持ち、撮影や映像企画などを経験する。それらすべてを活かせるものとして映画制作にも興味を持ち、音楽仲間を誘って「ナイトジョガーズ」を制作した。

MIRRORLIAR FILMS plus

伊藤主税(and pictures)、阿部進之介、山田孝之らが「だれでも映画を撮れる時代」をテーマに、メジャーとインディーズの垣根を超えて映画を作り上げる短編映画制作プロジェクト「MIRRORLIAR FILMS(ミラーライアーフィルムズ)」。俳優、映画監督、漫画家、ミュージシャン、一般公募からの選定クリエイター、総勢36名が監督した短編映画をオムニバス形式で4シーズンに分けて公開していくプロジェクトです。
この選定クリエイター枠12作品に選ばれなかった407作品の中から、個性が際立つ作品をラインナップしたのが「MIRRORLIAR FILMS plus(ミラーライアーフィルムズプラス)」です。年齢・性別・ジャンルも異なる多彩な10作品を、1年間を通して全国主要都市のミニシアターで上映していきます。

Writer:BSSTO編集部

「暮らしにシネマチックなひと時を」
シネマな時間は、あなたがあなたに戻る時間。
「ブリリア ショートショートシアター オンライン」は、毎日を忙しく生きる社会人の皆さんに、映画のあるライフスタイルをお届けします。
毎週金曜日にショートフィルムをオンライン配信。常時10本ほどを無料で鑑賞できます。
https://sst-online.jp/theater/

Share

この記事をシェアする

Related

0 0
記事一覧へ